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変わりゆく沖縄!消えゆく民謡酒場と台頭するせんべろ酒場

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僕はいま沖縄に来ている。約3年ぶりの沖縄だ。アジアの旅を始める前は、幾度となく沖縄へ訪れていた。宿泊先は決まってゲストハウスで、宿主や旅人たちと酒を交わす日々はとても刺激的だった。そのほとんどが笑いに包まれた時間だったが、ときに想像を絶する旅人もいた。奥さんが亡くなってしまい、無力感から沖縄を放浪する男性。または、実の兄にナイフで刺され、絶望から沖縄をはじめ九州をバイクで一周している若い男性。その男性には桜坂の希望ヶ丘公園で号泣され、かける言葉に詰まった記憶がある。

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その反面、幸か不幸か僕の人生はこれといって絶望の淵を歩んだことはないのだが、沖縄は青春そのもの。特別な場所であることには違いない。そしてアジアの旅をはじめるきっかけになった場所と言っていいだろう。

そんな沖縄がこの3年でこんなにも様変わりしていたとは知らなかった。例えば多くの観光客が訪れる国際通り。いつどの季節に行っても修学旅行の学生がお土産の購入に走る姿は変わらないが、そこに多くの中国人観光客が加わった。彼らの目的は観光に加えて買い物だ。その証拠に国際通りの中心部にあったファッションビル「オーパ」は、免税の恩恵が受けられるディスカウントショップ「ドンキホーテ」に様変わり。さらにその周辺にも家電の免税店が立ち並んでいた。彼らは牧志の公園前にバスで乗り付け爆買いに走る。

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今から15年以上も前のことだろうか。「沖縄ブーム」があった。まだLCCが無かった時代だから、多くの観光客はANAやJALの大手で旅立った。それでも早期に予約をとれば、片道約1万円で行けた。自分の誕生月に航空券が安くなる特典「バースデー割」というのもあった気がする。

航空券を取得した日本人の多くが沖縄へ押し寄せた。そして彼らの夜の過ごし方は決まって「沖縄民謡酒場」だった。沖縄の楽器「三線」が鳴らす独特な音色に心を奪われ、最後は決まって店員と客が入り混じるカチャーシーで踊って締める。そんな夜に「あぁ、沖縄っていいね」「沖縄楽しかったね」とあとにした。

そんな国際通りに並ぶ沖縄民謡酒場もここ数年で激減していた。沖縄ブームはとっくに過ぎ去り、日本人観光客は激減。とって変わった中国人観光客。彼らは沖縄民謡酒場には行かないのかと思いきやそうでもないらしい。では、激減の要因はなんだろうかと突き詰めると、人々の「飽き」なんではなかろうか。

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僕も沖縄に初めて来たときは、沖縄民謡酒場に足を運びカチャーシーを踊って過ごした口だ。その後この過ごし方に違和感を感じるようになった。それは本島から西に約100キロの場所に位置する久米島の民謡酒場へ行ったときだった。演目の内容は本島と変わらないが、決定的に違ったのはそこに地元の客がいることだった。多くの地元民と交流が図れる久米島の民謡酒場は、どっぷりと沖縄を感じられる場所だった。

ところが沖縄本島はどうだろう。客はすべて観光客。そこに地元の人はいない。ついでに働く店員も本土の人ばかりで、なんだか「沖縄ごっこ」をしているように感じてしまったのだ。その後民謡酒場から僕の足が遠のいたのは言うまでもない。

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そんな民謡酒場に代わって流行りの酒場が沖縄には誕生していた。それは「せんべろ酒場」だ。せんべろ酒場とは千円でべろべろに酔える低価格の酒場の俗称で、東京都内にも数多く存在している。先日僕は都内にて友人が企画した「せんべろ飲み会」に参加してきたのだが、安いものだとチューハイが一杯190円で飲め、まさに文字通り千円でべろべろになった。その記事は追ってこのブログで紹介しようと思っている。

話は戻るがこのせんべろ酒場が那覇の公設市場周辺に数多く存在している。価格帯は大体3杯で千円の料金設定と良心的。一方、今まで多くの観光客が沖縄で酒を飲むとき、どうしても沖縄料理屋に足を運んでしまう。それはなんら不思議なことではなかった。タイに行けばタイ料理を食べるのと同じ感覚だ。しかし観光客向けの酒場に入れば、どうしたって観光料金が設定されておりそんなに安くはない印象があった。

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これが沖縄料理屋ではなく、単なる沖縄の居酒屋に入ればそうではなかった。良心的な価格でオリオンの生ビールや泡盛が飲めて、さすがに千円とはいかなくても、数千円でべろべろになれた。それがさらに安い「せんべろ酒場」だから客側としては有難い話しだ。そして多くの観光客と地元民がせんべろ酒場で交流が図れる。これは本島の民謡酒場では味わえなかったことだ。

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さて、今回僕は久しぶりに沖縄の風を感じたかったと同時に、ちょっと一杯飲みに訪れた。もちろん沖縄におけるせんべろ酒場の存在は知らなかった。それでも沖縄の大衆酒場で格別な一杯をやりたいと思っていた。

実際に沖縄の酒場で格別な一杯を実現できた。そんなとき東京の友人から飲みのお誘いメールがきた。僕は「ちょっと一杯やりに沖縄に来ている」と答えると、「そんな気軽に行ける場所じゃないと思うんだけど」と呆れられてしまった。普通な感覚かもしれない。しかし、気軽に行ける要因はLCCの存在があってこそだ。これが大手のANAやJALではこうはいかない。

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僕は日常の環境と違う場所に、たまには身をおいてあげることが大切だと思っている。それは感性を鋭くしたり、違った目線で物事を見たりすることができる。また、心身の休息にも繋がる。そして、出来たら気軽に出掛けられる方が良い。そこでLCCの出番となる。何も用事がなくても購入できる航空券がLCCだと思っている。

今回利用したLCCはジェットスターだ。初めての搭乗で、LCC国内線となると3年前のスカイマーク以来となった。果たしてジェットスターはどんな乗り心地なんだろうか。そして変わりゆく沖縄の街の現状とは。ディープなアメリカ人街、コザにも足を運んでみた。今回の旅はいつものアジア旅行とはちょっと違う旅になるだろう。

Coyote 特別編集号 2015 ◆ 冬こそ沖縄

Coyote 特別編集号 2015 ◆ 冬こそ沖縄

 

 

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