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バックパッカーに憧れて

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【那覇】千円で昼飲み!せんべろ酒場で賑わう公設市場と栄町市場とは!?

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沖縄滞在:2015.11.27〜30

那覇の街の様子はここ数年で激変していた。通りを歩く人々は多くの中国人に加え、台湾人、韓国人の姿が目立ち、那覇のメインストリート、国際通りの店舗に「免税」の文字が目立つ。そして激変の様子は牧志第一公設市場周辺でも起こっていた。それは格安でアルコールを楽しむことができる「せんべろ酒場」の店舗が数多くできていた。

 

 

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公設市場のせんべろ酒場

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昔の公設市場周辺の姿を知る者からすると、その変わりように驚くに違いない。夜は静かだったこの一帯は、酒を片手に語る多くの人の声が響き渡っている。僕はその様子に思わず立ち止まって見入ってしまったぐらいだ。そして何よりもシュチュエーションがいい。薄暗いコンクリートの通りに灯る赤提灯の光が似合っている。思わず一杯やりたくなる気分にさせてくれるのだ。

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そんな赤提灯に惹かれて「ええかげん 市場屋台店」で一杯やることにした。ちょっと一杯のつもりなので、外のカウンターで立ち飲みだ。この店の特徴はお代を注文ごとに支払うキャッシュオンスタイル。カウンターに置かれた空き缶にお金を入れておけば、店員がその代金だけを受け取るシステムだ。最初から「今日は千円だけ」と決めておけば、空き缶に千円だけを入れておけば良い。

「千円じゃ飲めないだろ?」と言うなかれ。そこはせんべろ酒場の本領発揮だ。麦職人の生ビールは驚きの280円。3杯飲んでも840円で、その名の通り千円でべろべろになれる。つまみは一本90円の串物でいい。ぼんじり、ホルモン、砂ズリなど豊富にある。豚バラ、レバー、手羽先などは1本130円からだ。

周りの客に目を向ける。まだ早い時間帯にも関わらず多くの客で賑わっている。早い時間帯は比較的高齢の客層が目立つものだが、この一帯は若い世代も多く目立っている。それは向かいの大衆串揚酒場「足立屋」も同じ光景だ。両店ともに昼間からの営業をしており、那覇の新観光スポットといってよいだろう。

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ええかげん市場屋台店
住所:那覇市松尾2-10-20
麦職人生ビール:280円、残波(黒):180円、黒霧島:280円
串物:1本90円から、その他メニューは多数



◇第一牧志公設市場の場所

 

せんべろの名の由来は「千円でべろべろになれる」くらい良心的な料金で商品を提供していることからきている。なので実際には千円以上の支払いをして帰路につくことが多いが、この一帯はとにかく千円をキーワードに店を構えているところが目立つ。そしてもうひとつ。昼間から飲めることだ。

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◇公設市場周辺で昼間から飲める店を探すのは容易い

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◇鮮魚の店も千円メニューを提供

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◇桜坂にある、こんなお洒落なバーでさえも3杯で千円

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◇昼飲みできる立ち食い牡蠣の店

翌朝宿泊先のゲストハウスで、この周辺のせんべろ酒場の話題になった。それは、どこが最初に始めたかは知らないが、せんべろ酒場は大盛況という話しだ。それに便乗したのか、新規、改装を含めて次から次へと店舗が増えていった。その様子を傍目で見ると「皆、お金持っているなぁ」という感覚だったらしい。

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栄町市場のせんべろ酒場

さらに話は続いた。那覇では公設市場周辺に加え、もう一箇所酒場で盛り上がっている場所があるとのこと。それは「栄町市場」だった。栄町市場は、ゆいれーる安里駅前に広がる昔から続く市場。その市場のなかに酒場が続々とオープンし、おばぁがCDを出して盛り上がっているという、何だかよく分からない話しを聞いたので足を運んでみた。

 


◇栄町市場の場所

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しかし、人の通りがまったくなく、シャッターで閉ざされた店舗が多い。それもそのはずで、僕が訪れた日にちが悪かった。栄町市場では日曜定休の店舗が多い。そこにきて前日の土曜日には「栄町市場感謝祭」なるものが行われ、屋台も多く出店し盛り上がったそうだ。旅は行き当たりばったりも楽しいが、きちんと調べることも大事だ。

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◇栄町ボトルネック。沖縄そばと居酒屋の飲食店

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◇市場内の路地に置かれた布生地「もらって下さい」布生地は買うと結構高い

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数多くの店舗が休業しているなか、開店していた「おもろ牧場」は、沖縄特産の豚肉「アグー豚」を使った餃子が売りの居酒屋だ。この日は餃子が食べたかったので丁度いい。入店してみることにした。

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自慢のアグー豚の餃子は1人前5個で400円という良心的な価格。1人で2人前は食べたいところだ。その他は200円台から500円前後のメニューが揃っている。そしてアルコールは淡麗生のジョッキが300円、泡盛のジョッキと焼酎のジョッキが200円というから驚きだ。この店もせんべろと言ってよいだろう。

おばぁラッパーズ

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アグー豚の餃子を美味しく食べ、酒も数杯飲み終えて会計を済ますと、店員の女性が話しかけてくれた。

「昨日来たら良かったのに。屋台も出ておばぁもライブやったんだよ」
「あれっ。そのおばぁってCD出しています?」
「出しているよ」

と言って出てきたのが上記画像の「おばぁラッパーズ」のCDだった。話しを聞くとシャッター通りの栄町市場を救うため、音楽で町おこしを企画した女性音楽グループが「おばぁラッパーズ」なんだとか。

そのCDを早速店内でかけてくれたのだが、その音楽を聞いて正直びっくりした。それは、僕のなかで沖縄のおばぁの音楽といえば三線を奏でた沖縄民謡なのだ。対して流れる音楽はヒップホップで、これには度肝を抜かれた。僕がこのCDを気に入ったことを見抜かれたのか、店員は貸してくれると言う。と言っても僕は東京在住の旅行者だ。しかも明日の夜には東京へ帰る。すると店員は、

「明日の昼間なら近所の店に預けておいていいよ。それか送ってくれれば」

この距離感の近さが、また沖縄を好きにさせてくれる。僕はその好意に甘え、一夜だけ借りることを約束して店を出た。

翌日CDを返しに再び昼間の栄町市場に来た。おもろ牧場の開店は夕方からか、まだシャッターは閉まったままだった。僕は隣の薬局に、お礼の置き手紙と共に預かってもらうことを決めた。

薬局に入り女性店員に今回の経緯を説明すると、好意的に預かってくれるという。ありがたい話しだ。さらにCDのことについてもいくつか話しが聞けた。まず、ジャケットに写っているおばぁは、実際には見た目よりも若いとのこと。それは演出上、昔のおばぁの髪型を真似て髪を上で結んでいるからだそうだ。そしてもうひとつ。このCDに入っている3曲目「栄町市場ソング」は、向かいの八百屋「まえひら」さんが歌っているとのことだった。身近に歌手がいる街。それが栄町市場なのか。

 

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◇CD「栄町市場ソング」を歌う八百屋のまえはらさん

僕は薬局の店員に紹介され、向かいの八百屋へ伺った。すると快く出迎えてくれたまえひらさん。八百屋のまえひらさんは那覇まつり(現・大綱挽まつり)のど自慢の第一回チャンピオンなんだそうで、その歌声はCDを聞いて納得した。僕は記念にCDを購入すると、まえはらさんは商品のみかんを1個手土産にくれた。嬉しい心遣いだ。まえはらさんが歌う「栄町市場ソング」に「ほっとするような時間がもてる。昔ながらの風が通る」という歌詞がある。まさにそんな思いにさせてくれたまえはらさんの対応だった。

栄町市場に思うこと

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かつて日本の市場は大小関わらず、地域のどこにでも存在していた。それはいつしかさら地になり、大きなマンションへと姿を変えていった。今は酒場で賑わう栄町市場も10年前から徐々に錆びれたそうで、市場はかつて24時間開いていたそうだ。そこに本土と沖縄の資本で酒場が進出し、さらに中国資本も入ってきて、今の栄町市場がある。

薬局の店員は今の栄町市場を「寂しい」と言う。それはただ賑わっていればよいのではなく、かつて自分が過ごした市場本来の姿が見られなくなったからなんだろう。そこに世代交代が絡んでくるからなお寂しい。変わる世代がいないという現実だ。

そもそも「市場」と「酒場」では住まいが別々のはずだが、市場の発展を考えれば公設市場も栄町市場も外様には成功しているように見える。しかし、そこには市場と酒場の住人の関係がある。酒場を開けばどうしたって騒音の問題が出る。外の立ち飲みスタイルならなおさらだ。それを快く思わない昔からの市場住人がいる事実もある。

街づくりが一筋縄ではいかないのは承知のことだが、東京や地方のシャッター商店街にとって、那覇の両市場は参考になると思うのだがどうなんだろうか。そんなことを思いながら栄町市場をあとにした。

おもろ牧場
住所:
那覇市安里388-74
アグー豚の餃子:400円、淡麗生ジョッキ:300円、泡盛or焼酎ジョッキ:250円
その他料理は200円台から500円前後が多い

 

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