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旅人の目線で見る昔は良かったという台詞事情 〜チャイナタウンとサパーンレックの街から〜

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バンコク滞在:2015.12.28〜2016.01.02
カオサン通りからフェリーに乗り、ラーチャウォンの船着場まで来た。幾人かの観光客が下船するものの、王宮やワットポーの最寄の船着場、チャーンやティアンほどの乗降客はなく、のんびりとした空気が流れている。

・フェリー料金:N13プラアーティット→N5ラーチャウォン 14B(約30分)

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ラーチャウォン船着場を背にして西へ向かうと、オンアン運河に出た。ここもゆるりとした空気が流れていて心が落ち着く。しかしこの場所は、ほんの2か月前までバンコクのアキバと呼ばれた「サパーンレック」が存在しており、バンコク屈指のオタクの聖地として賑わっていた。運河の上に作られた市場には、ゲームソフトやフィギュア、モデルガン、コピーDVDなどを販売する店舗が密集していたそうで、目の前の景色からは想像ができない。

昨年、バンコク副都知事がそのサパーンレックを撤去すると表明し、今の姿があるというわけだ。撤去の理由はこうだった。

  1. 運河という公共の場所に違法に建築された市場である
  2. 市場があることで運河の排水機能が低下し、水質汚染を招いている
  3. 10年前にも撤去勧告を出したが、まったく撤去がされていない


タイで違法建築や水質汚染と言われてもピンとこない側面があるが、それなりに表面はきちんとしているところもある。

街の姿というものは、だんだんと綺麗になってゆく傾向がある。だから雑多な街が好きならば東南アジアへと足が向いてしまうが、その東南アジアが想像よりも綺麗な街であることに驚く初見の旅人も少なくない。ならば今度は奥地へと、旅はだんだん地方の田舎の都市へと出向いてしまう。

「昔の方が良かったな」

という旅人を嫌う若い旅人もいるが、昔の姿を知っているということは、それはそれでその時代に生きて体験をしているから言える台詞だと僕は思っている。旅人としては幸せなことである。

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オンアン運河のすぐ側はインド人街がある。今回はサラっと流し歩いただけだが、次回以降はインド人街をたっぷりと堪能してみたい。

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◇インド人街にもゲストハウス

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◇細い路地好きにはたまらない。この一帯はそんな道が多数あって散歩が楽しい

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◇ヤワラー通りと並行するサンペーン市場の入口

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市場の入口で屋台の焼き芋を5Bで購入した。僕はタイで食べる芋や栗なんかは美味いと思っているが、ここの芋は甘みがなく美味しくなかった。

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サンペーン市場の長さは約1kmに及び、細い路地の両サイドには、衣料や日用品、靴、カバン、おもちゃ、アクセサリーなど店舗は多数に及ぶ。雰囲気としては東京・上野のアメ横に似ている。

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◇帽子専門店だけど、店員の頭にはウサギの耳

旅好きな人の間では、東京はシンガポール、名古屋はマレーシア、大阪はタイと例えられることがあるが、妙に納得する部分がある。

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僕が訪れた12月下旬、タイではイチゴの収穫時期にあたる。産地はおそらくチェンマイ産とみられ、バンコクの屋台でも目にすることができる。真っ赤な色に染まったイチゴに思わず購入してしまうが、出始めの時期ということもあり、ものすごく酸っぱく食べれたものではなかった。なのでプリックグルアと呼ばれる唐辛子塩をつけて食べることになる。唐辛子塩には砂糖も入っているから甘みはそれで補えるが、それなら酸っぱいイチゴは食べなくてもいいかとなる。

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◇酸っぱいイチゴを頬張りながら、サンペーン市場を歩く

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◇今回の位置関係

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サンペーン市場を抜けてヤワラー通りのチャイナタウンへ出た。移動手段が列車なら最寄駅はファランポーン駅となる。バンコクのチャイナタウンはその昔から有名な土地で、高価なフカヒレもここチャイナタウンでは安価で食すことができる。

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中華料理といえば数人と行って、多くの料理をシェアした方が美味いしお得だと思っている僕は、興味が湧く店舗でもどうも店の中へと足が向かない。一人旅の永遠の課題だと思っている。そんなときはどうしたって自然に屋台へと気持ちが傾く。

 

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「Fish maw」の屋台。Fish mawとはなんぞやと思ったが、魚の浮き袋で、高級珍味のひとつなんだそう。それがチャイナタウンの屋台なら50バーツ、約160円ほどで食べることができる。

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中華料理店の頭上に取り付けられた看板に目が止まる。「排骨飯」はご飯の上に、豚のあばら肉に小麦粉の衣がついた料理で、中国本土はもちろん、台湾や香港でも食べることができるだろう。一方で、「猪血湯」は豚の血に塩を入れ、蒸し固めたものが入ったスープだ。タイでヌードルを注文すると大概猪血の固まりが入っている。表面はツルんとして綺麗だが、味は無味に近く美味しくも不味くもない。鉄分を摂らなきゃという気持ちで僕は食べている。

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カオサン通りが旅人で賑わう以前は、チャイナタウンが賑わっていた時代もあったそうだ。そんな様子を伺うことができる本がある。谷恒生氏の作品『バンコク楽宮ホテル』だ。時代背景は1970年代。ラオス難民の娼婦や、ドラッグと酒を求めて淀む日本人の若い旅人の定宿「楽宮旅社」が舞台の話だった。その楽宮旅社も2000年代中頃に閉店してしまった。 また、多くの旅人が寝床を目指した「ジュライホテル」は、楽宮旅社よりも以前の1995年、チャイナタウン最後の伝説のホテル「台北旅社」は、2015年6月に閉店してしまった。 

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現在ヤワラー地区はファランポーン駅から続く地下鉄の延伸工事が行われている。また、ドンムアン空港へ走る鉄道の高架工事も行われており、この一帯の再開発も噂されている。都市開発で失われる昔の景観はバンコクに限らず日本も同じだ。

話は冒頭に戻るが、昔の方が良かったなと言う人を見ると、向上心がない人に見え毛嫌いする人もいるが、結局は受け手の解釈次第なわけで、やはりその時代に生きて体験ができたからこそ生まれた台詞なのだ。それを旅する者としての目線で見ると羨ましい台詞だと思っている。

この先バンコクが発展することは嬉しくもあり寂しくもある複雑な気分になる。 それは、チャイナタウンのホテルが出てくる本を何度も熟読し、作家のあしあとを巡る旅はもう出来なくなるということだ。そして、これから旅する人は昔の方が良かったなという台詞がひとつ言えなくなることでもある。


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