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バックパッカーに憧れて

BPスタイルのアジア旅行記と格安航空券や旅の情報

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韓国男のひとり旅|ソウルの風を感じて食とサウナを求める 〜旅のあとがき〜

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2017年2月上旬に訪れた韓国・ソウル。連日氷点下の気温にダウンジャケットを着込み、首にはネックウォーマー、足にはタイツと完全防寒でソウルの街を歩く旅だった。あれから一ヶ月、日本は桜が咲く季節となったが、今一度韓国の旅を振り返ってみることにする。

 

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韓流ブーム

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◇画像:nikkansports.comより

今から15年前、2002年頃だったと思う。韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」が日本で火がついた。いわゆる「冬ソナ現象」だ。韓国各地のロケ地を辿っては、主演のペ・ヨンジュンと同じ空気を吸い、夜は明洞で食事をする。街には多くの日本語が踊ったそうだ。当時の僕はそんな現象をどこか遠くの出来事として見ていた。それは冬のソナタも海外にも興味がなかったからだ。
 
そんな当時をおぼろげに振り返ってみると、冬のソナタに熱中していたのは男性よりも女性だった気がする。2004年の日本来日時には、成田空港に3000人以上のファンが押し寄せ、ニュース、ワイドショー、スポーツ紙の一面を賑わせた事だけは記憶にあった。

その後ペ・ヨンジュンブームは去ったものの、「K-POP」なる言葉が生まれた。韓国音楽のことだ。時代は今から7年前、2010年頃だったと思う。東方神起、BIGBANG、少女時代、KARAなどの音楽は、K-POPに興味がない自分でも知っている。とりわけ、昨今のBIGBANGブームの過熱振りは目を見張るものがあり、昨年(2016年)日本で行った公演では、185万人の観客動員数を記録していた。

「韓流ブームは去った……」

と思っていたのは、自分だけだったのか。改めて韓国の底力を認識したが、その韓流スターを支えている日本人は、ペ・ヨンジュン同様に女性のような気がする。東方神起やBIGBANGを観に韓国へ渡航する話しを男性からは聞かない。「いや、アーティストが女性ならまた違うんじゃない?」と旅好きの友人に返答されたが、少女時代やKARAを追っかける男性の話しや、チェ・ジュウのロケ地を巡る男性の話しも聞いたことはなかった。

「韓国は女性が行くところ……」

自然と僕のなかで韓国に対する旅のイメージが出来上がっていった。

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◇これはBIGBANG?さっぱり分かりません

旅の仕方が分からない

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それに加えて韓国のガイドブックを開けば、構成は女性をターゲットにしたものばかりだった。ファッション、コスメ、メイク、占い、スイーツ、そしてK-POPグッズ。どれを見ても興味がない。ガイドブックを閉じるのは早かった。

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外気温は氷点下。寒風吹き付けるなか、僕はソウルの明洞で固まってしまった。それは寒さのせいではなく、旅の仕方が分からなかったからだ。観光をするか……。韓国にも世界遺産はある。王宮庭園秘苑が美しい古宮の「昌徳宮」、功臣の位牌を祀った祀堂「宗廟」、李朝末期に建造された王の城「水原華城」、ソウル郊外にある「南漢山城」。実に4つもの世界遺産があったが、いずれも興味は湧かなかった。街の中心にある崇礼門やソウルタワーだって興味がない。だからといって、カジノや射撃、北朝鮮との国境ツアーにも心は動かなかった。

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◇夕暮れ時からライトアップする崇礼門。これはこれで結構綺麗です

食をめぐる旅 

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そんなことを思いながらソウルの街を歩くと、旅は自然と食を巡る旅になっていた。ユッケ、レバ刺し、ピンデトッ、キムパッ、サバの塩焼き、コプチャン、ユッケジャン、タッカンマリ、テジクッパ、スンドゥブ、ビビンバ、焼肉……。食べたいものが次から次へと浮かんできた。

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◇ユッケとレバ刺し。日本ではお目にかかる機会は減りました

僕は気に入った飲食店は続けて通うクセがある。特に印象に残っているのは、チェンライの粥店、ルアンパバーンのカオソーイや焼き鳥、バンコクのイサーン料理店など、連日通ったものである。しかしソウルではそういかなかった。いざ飲食店へ向かうと量の多さに輪をかけて、サービス品がテーブルに並ぶこともあった。サービスは主におばちゃんの店が多かった。そんな調子だから食べたいものを思うように消化できない側面もある旅だった。ただ、その味はというと、さすが韓国。納得の味に頷いた。

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◇やってみたかった屋台でソジュを一杯。牡蠣をつまみに鍾路3街で楽しみました

仁川でチャジャンミョン

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ソウルから電車で1時間、仁川の日本人町へも足を運んだ。今回の旅で一番遠出をした場所でもあり、旅のメインでもあった。そこで見たのは日本と中国、当時の清がつくった租界だった。港から眺めてみると、正面に日本の租界があり、その奥に中国租界ができた位置関係。その中国租界にある中華街で口にしたのは韓国中華のチャジャンミョンだ。

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韓国風味噌だれを使用したチャジャンミョンの見た目は真っ黒で、子どもにも受ける甘めの味付けだった。そのチャジャンミョンのルーツは中国山東省。仁川港で働いていた中国人労働者が食べていた麺料理をアレンジしたものだった。韓国ヌードルといえばカップ麺の辛ラーメンしか知らなかった身にとって新鮮な味わいだった。次回の訪韓の際には、韓国のちゃんぽんを食べてみたいと心に決めている。

 

梨泰院で異国気分

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ソウル滞在中、特に印象に残った街は梨泰院だ。米軍基地があることから韓国人以外の外国人の姿を多く見受けられ、ちょっとだけ国籍が変わる街があった。

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そんな異国情緒の印象を色濃くしたのが、モスクの存在だ。1997年観光特区に指定された梨泰院には、韓国最初のモスク「ソウル中央モスク」が存在していた。僕が訪れた日も、多くの熱心なムスリムの姿を見かけることができた。

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◇梨泰院は坂の街。高台にあるモスクから見る景色が清々しいんです

 

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◇街の南側には多くのインド料理店があります

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◇ナショナルフードマートの前。雰囲気がいいでしょ?一瞬韓国を忘れます

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そんな梨泰院の街は、夜になると景色が一変する。昼の静かな街並みから、多くの人がドッと押し寄せ賑わいを見せる。その要因はバーやクラブの存在だった。

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ソウルのクラブシーンを調べてみると、服装や年齢などの敷居が低く、色々な人種が集まるのが梨泰院。一方、年齢層が低く、時に年齢制限もあるのが弘大(ホンデ)と住み分けができているようだった。その梨泰院のクラブシーンを覗いてみたかったが、梨泰院駅の特殊なコインロッカーの使用方法が分からず今回は断念した。バックパックを背負ってクラブは辛い。次回の訪韓の楽しみにとっておく事にした。

 

サウナはビーチ

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韓国は東南アジアのような旅は通用しない。昼下がりに日陰でハンモックに揺れたり、ビーチのデッキチェアに寝そべったりするような旅はない。特に冬の季節はことさらそうだ。しかし韓国にはサウナがあった。常夏のタイで冷たい海に入るように、寒い韓国で温かいお湯に浸かる。水着こそ着用していないが、発想を変えれば同じようなものだった。湯上がりにはビールを片手に、オンドルの効いた床やチムジルバンでゆるりと過ごす。大好きな東南アジアのような過ごし方ができた。

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◇街なかの小さなサウナも楽しみました

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韓国を旅すること

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今回韓国に入国したのは3度目だったが、過去の2回はラオス・ビエンチャンとの往復で滞在したもので、ゆっくりと韓国の風を感じたのは初めての事だった。そんな韓国・ソウルの街を歩くと、食とサウナの旅が心地よい事に気づいた。そしてどちらも、もっと知りたい気持ちになり、遅れてきた韓流ブームのような気さえする。

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しかし日本と韓国の関係は、未だ政治の世界で厳しいやり取りが続いている。その現実の前に韓国の旅を踏みとどまる日本人もいる。僕が航空券を購入した昨年(2016年)の12月、釜山の慰安婦像問題で日韓は揺れていた。これにより釜山の大使と総領事は日本へ一時帰国をし、日韓スワップ取極の協議の中断、日韓ハイレベル経済協議の延期を決めた。

その一方で、韓国国内もまた揺れていた。朴槿恵元大統領の友人、崔順実の国政介入事件、いわゆる崔順実ゲート事件だった。国内の支持率は5%まで急落し、12月には国会で弾劾訴追案が可決され、大統領としての職務が停止された。その後1948年の大韓民国建国以来、史上初の罷免により失職した大統領となったのは記憶に新しい。

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また、韓国と中国。その関係も3月上旬に緊張が増した。米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に対する報復により中国当局は、韓国旅行商品の販売を全面的に中止。 韓国の街から中国語が消えているそうだ。

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そんな政治情勢を除いた旅人の目に韓国はどう映ったのか。それが今回のソウル旅の側面でもあったような気がする。そこには優しい笑顔のおばちゃんや、屋台のカウンターで気さくな会話をしてくれたおじさんの笑顔があった。とりわけ飲食店の店員の笑顔は、大好きなタイの比較にならないほどいい笑顔が見れた。商売だから、金銭が絡んでいるからだなんては思いたくなかった。政治の話しが出てこなかった事が、楽しい時間を共有できた結果かもしれない。いや、旅はそれでいいのだ。どこか避ける旅があってもいいのかもしれない。

韓国ーー。
僕はより一層興味が増した旅となった。

 

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