バックパッカーに憧れて

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バガンの子どもたちとエーヤワディー川でローカル遊覧船

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2016.09.23:旅の6日目もバガン

旅はあっという間に6日目の朝を迎えた。香港からマンダレー、そしてバガンへ移動してきた。今日はバガンからミャンマー最大の都市、ヤンゴンへ向けて出発する。そのヤンゴンへの移動手段はバスだ。バスは夜行を選んだため、今日一日目一杯バガンを堪能できるが、足は遺跡へとは向かなかった。

 

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シュエズィーゴォンパヤー

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それでもニャウンウーにあり、宿泊したゲストハウスから徒歩で行けるシュエズィーゴォンパヤーだけには足を運んだ。バガンを代表する黄金の仏塔を一度目にしたかったからだ。しかしその外観は何かに覆われているように輝きのないシルバー色をしていた。これは8月に発生した地震の影響なのだろうか。おまけに境内にいた金箔の売り子に、露骨なぼったくりに出会ってしまい、とても複雑な思いを残してパヤーをあとにした。

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◇雰囲気は静かでとってもいいんですけどね……

 

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パヤーをあとにしてメイン通りを歩いていると、突然パンパンと銃声のような音が鳴り響いた。バガンの街で発砲事件か?勘弁してくれよと思っていると、近くの公園で子どもたちが爆竹を鳴らして遊んでいた。

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◇悪ガキ軍団です

エーヤワディー川沿いを散策

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ちょっとだけ悪ガキ軍団と一緒に爆竹で遊ぶと、僕はエーヤワディー川沿いの通りに行ってみることにした。想像したのはローカル度合いがグッと深まった民家だ。大抵川沿いの民家は、貧困生活者地域だったりする。

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すると、子どもを抱いたお母さんが通りに出てあやしている姿を多く見ることができた。その対応は皆フレンドリーで、心がホッとする瞬間だった。旅はその最中で笑顔が見られれば、それでいいところがある。

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◇2歳の男の子。手を振らされています

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◇通りにある井戸では、洗濯をしていました

通りをさらに奥へ奥へとエーヤワディー川の方へ向かうと、川沿いに住宅が密集する地域に来たようだ。そこへ男が1人、また1人、女も1人と今度は子どもではなく大人たちが続々と寄ってきては、僕のカメラに興味をもち、撮影大会が始まってしまった。

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「モウチョットミギニヨッテ。アゴヲヒイテ」

男の言いなりにポーズをとる自分。そして赤ん坊を抱いた女が登場した。

「オレノコドモダ。ダイテミロ」

男がそう話すと、僕は慣れない仕草で赤ん坊を抱いた。赤ん坊を抱いたのは何年ぶりのことだろうか。その温もりと体の柔らかさに、心から可愛いと思ってしまった。

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◇慣れない抱き方に険しい顔をする赤ん坊 (撮影:ミャンマー人の男)

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◇ミャンマー人の男の家 (撮影:ミャンマー人の男)

撮影大会が終わると、男の家に招待された。家は川沿いの立地から高床式になっていて、広さは6畳ほど。窓もない木と竹でできた家だった。一体ここに何人住んでいるのだろうか。

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◇皆笑顔なんだけど、カメラを向けると表情が固くなるんです

お茶菓子も出してもらった。それは見た目はこんにゃくや羊羹のようで、味は甘納豆のようなものだった。せっかくの好意も口に合わず一口で辞めると、他の料理を出そうかとすすめてくる。その優しさだけで、十分に腹は満たされた。

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◇外国人が珍しいのでしょうか。相当な人に囲まれました

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船から見えたエーヤワディー川

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家への招待を受け終えると、男のすすめでエーヤワディー川を遊覧した。遊覧といっても船は木製の漁船だ。料金は30分で3,000K(約240円)。乗ってもいいかなというよりは、ぜひ乗りたいと思った。

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船は川の中程で停まり、男は川に飛び込み水浴びをする。その光景に一瞬僕もと思ったが、男はこう言う。

「ココハフカイ。ソシテキタナイ。オレはヘイキダケド、キミハダメダ」

海外、特に東南アジアの汚い川に入水しては、病気になる旅行者も少なくない。行ったことはないが、インドのガンジス川よりは綺麗だと思う。しかしここは男の注意を聞き黙って眺めていると、泥で汚れた僕のサンダルを洗ってくれる優しいヤツだった。

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◇ミャンマーの豊かな水源、エーヤワディー川は静かな川でした

エーヤワディー川沿いの子どもたち

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漁船での遊覧を終え男に別れを告げると、ここに座れと手を振る子どもたちに呼ばれた。今日はなぜか子どもたちと巡り会うが、この子どもたちがませているというか下品というか、コイツを1ドルでどうだの、2ドルでどうだので大盛り上がりをする。これって、同性児童買春が実際にあるからこその、この子たちなりのギャグなんだろうか。

さらにこの子どもたちはエスカレートする。スマートフォンでゲームをやっていたかと思えば、男女のエッチな動画を見せてくるではないか。これもネット社会のスマホ時代では、当たり前のことなのか。自分が知らないだけで、日本の子どもたちも、こんなの見放題なのだろうか。ビニールに閉ざされた向こうの世界を今の子どもたちは知らない。それは世界共通なのか。

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さて、この子どもたちは一体何をしていたのか。それは子どもたちと別れたあとに知った。メイン通りのレストランで休息をしていると、さっきの子どもたちが列をなして歩いているではないか。この行列はなんなのか?宿泊している宿に戻りスタッフに聞くと、1週間に1度ある「仏様の安息日」で、「お供えすれば、願いが叶うよ」と声を出しながら街を朝から夕方まで練り歩くそうだ。そう言えば今日の朝は、スピーカーから流れる大音量で目が覚めたことを思い出した。それはこの行事だったのかと頷いた。

藤井フミヤと乾杯

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そんな行列の正体を教えてくれた宿のスタッフ、通称藤井フミヤさんと、夕方から近所のレストランへ飲みに出かけた。1日の小遣いは奥さんから貰う缶ビール1杯分だけと話すフミヤさんに、僕がごちそうすることになった。

 

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そのフミヤさんには子どもがいる。成人した男の子はマンダレーで暮らし、年の離れた小学生の女の子は、今いるレストランの横の学習塾に通い、ミャンマー語、英語、算数を勉強しているとのこと。いやはや、日本の子ども並である。

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◇溺愛ぶりがうかがえました


酒はすすみ、ミャンマー民主化の話しへ移る。ミャンマーは2011年、約50年間続いた軍政に終わりを告げ、民生移管を果たした。そして昨年(2015年)11月、総選挙が行われNLD(国民民主連盟)が圧勝し、今年文民大統領が誕生して半世紀余りに及んだ軍による統辞が終結した。

ミャンマーは今新しく生まれ変わるーー。

そう思って渡航したミャンマーだったが、フミヤさんはこう言った。

「政府には悪い人がまだいっぱいいる。その人たちがすべていなくならないと良くならないよ」

事実上の民生移管を果たしたミャンマーだったが、軍の人間はまだ政府に残っている。ミャンマーはまだまだ生まれ変わる一歩を踏み出したばかりだった。

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我々はビールを何杯飲んだのだろうか。途中から同じ宿に今日から宿泊するドイツ人のマックスが現れた。

「フタリガハナシテイルノハ、ニホンゴデスカ?」

日本語が話せるフミヤさんと僕の会話は日本語だった。その質問を聞いたフミヤさんが口を開く。

「マックスは頭いいよ。ちょっと会話すれば分かるよ」

宿のスタッフとして20数年、色々な客を見てきた勘なのだろう。それでは、ここぞと僕はどうかと聞いてみると、

「うん、脳みそは皆同じだから」

フォローしたつもりだったのだろう。どうやら僕は頭が良いとは思われていないようだった。英語もロクに喋れないから無理もない。ビールを奢っているにも関わらず、ミャンマーにお世辞という言葉はないようだ。

「そろそろ宿に戻った方がいいんじゃない?」

僕はそろそろヤンゴンへ向けて乗るバスのピックアップ時間を気にしていた。

「大丈夫だよ。ミャンマーのバスは大体遅れるから」
「そお?マンダレーの空港やバガンまでのバスは定刻通りだったよ」
「それ、たまたまだよ」

そんな会話をしていると、レストランの前に一台のピックアップ車が停まった。

「あぁ、車来ちゃったよ。アハハハ……」
笑いながらフミヤさんが口を開いた。

「ほら、ミャンマーのバスはちゃんとしてんだってば」
「たまたまだって」
「アレっ?荷物は?」
「荷物も持ってきてくれたみたいよ。アハハハ……」


酒場に荷物を持ってピックアップしてもらったのは、初めての体験だった。狭い街ゆえのことだろう。ニャウンウーは素敵な街だった。

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急いで会計を済ますと、フミヤさんとマックスに別れを告げた。ピックアップ車に乗り込むと、車内には同じ宿に泊まった日本人の若者3人組が乗車していた。彼らは1泊で弾丸バガン旅を楽しんだようだった。

車は各ホテルで次々に乗客をピックアップすると、20時過ぎに長距離バスターミナルに到着した。ここで大型のバスに乗り換えると、真っ暗闇の道路をヤンゴンへ向けて走り出した。

旅の7日目へつづく

バガンの宿は日本人の人気宿「ピンサルパゲストハウス」
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ヤンゴンなび(ミャンマー)ガイドブック

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