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【ベトナム】旅と介護と商店酒場 〜フエの夜から〜

フエ滞在:2016.05.01〜03

僕はアジアのどこを旅しても、夜は決まって酒場に繰り出すことが多い。当然ここフエでもそうなるわけで、どこか良さ気な酒場はないかなと街に繰り出す。フエは王宮などの世界遺産の街並みからどこか京都のような「古都」をイメージしてしまうが、ホテルや飲食店が多い新市街は地元民と観光客向けの店舗が多く、なんら普通の街並みと変わらなかった。

 

 

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雰囲気に弱い?ローカル店

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◇欧米人向けのホステル。いかにもって感じです

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◇レストランだってそう。どこか観光客向けの匂いがします

つい最近、僕の旅とブログをよく知る友人からこんなことを言われたことがあった。

「トミーは雰囲気に弱い。ローカルな雰囲気で食事や料理を楽しめればそれでいいみたいなところがある」

僕は自分の舌が安い舌をしていると自覚はしているが、友人の言うことはあながち間違いではなく理由もあった。それはなるべくローカルな飲食店に足を運び、地元の人の体温が感じ取れる距離感で食事やアルコールを楽しみたいからだ。その結果料金は安くなる。有り難い話しだ。一応バックパッカースタイルの旅をしている身だが、何がなんでも安さだけを追求する旅ではないのが、社会人のバックパック旅だと思っている。それでも人の体温が感じ取れる酒場をフエの街で探していると、安価な商店酒場と出会うことになる。

安価な商店酒場

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◇小さな風呂場にあるような椅子に腰を掛け、身を寄せ合うように酒を楽しむのがベトナムスタイルなんです

新市街にあるこの店舗。昼間は日用品を売る普通の商店だが、夜になると人々がバイクで乗り付け酒場に変わる。客層は若干若めで、つまみは豆類といった具合だ。酒の種類はビール一択だが、銘柄や瓶、缶などの種類は好みのものを選べる。僕は椅子に腰を掛けると、緑のデザインが特徴的な「huda」の缶ビールを注文した。この「huda」はスッキリした味わいで、凍らない程度にキンキンに冷えているのがたまらない。

小さな椅子にどっぷりと腰をかけて飲むビールは、近くのフォーン川から吹き抜ける風を感じてとても美味い。缶ビールを頼むとグラスは用意されないが、ここはひとつ注文を聞いてもらう。味気ない缶ビールでもグラスに注ぐと泡がたつから、美味さは倍増する。

50代の旅人

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今回のフエ滞在では連日この商店酒場に通ったが、一緒に酒を飲み交わした友人の存在があった。友人の名はSさん、50代初めの男性だ。Sさんは今回南のホーチミンから入り、北のハノイまでベトナムを縦断する旅の最中。その旅程を知った僕は、中部フエで会う約束をしていた。

そんなSさんとは2014年の暮れにラオスのバンビエンで知り合った。彼は現在早期退職をしたセミリタイア生活をしており、今回のベトナム旅行はそれ以来だと話す。

「いや~、会社辞めたらいつでも行けるなんて思っていると、結局行かなくなっちゃって……」

Sさんは海外の旅を昔から趣味としており、訪れた国はアジアに留まらず数え切れないほどだ。今回ベトナムを訪れるのは約15年ぶりとのことで、その変わりように嬉しくもあり寂しくもあるようだ。

それは人々の表情が豊かになったこと。Sさんの目には皆穏やかな表情をしているように映るらしい。例えば今いる商店酒場でワンカートンの煙草を広げていても、昔なら「俺にもくれよ」と皆寄ってきたものだが、今では「1本吸う?」と、逆に煙草を貰う始末。おまけにピーナッツまで奢ってもらう姿に昔では考えられないと話す。

そんなベトナムの今と昔の姿を重ね合わせてみると、国が発展していくことは嬉しいが、混沌としていた時代の旅がもう味わえない寂しさもあるらしい。ベトナムをはじめ東南アジアの昔は混沌としていたことだろう。その混沌とした国でどれだけ安く仕上げた旅をしてきたかという話しで人々を惹きつけた時代があったと思う。そんな時代にバックパッカースタイルの旅は今よりずっと似合っていた気がする。

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介護の現実

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酒と会話は進む。Sさんが会社を早期退職したにもかかわらず海外へ旅に出なかったのは、いつでも行けるからという理由だけではなかった。それは高齢になる母親の介護問題だ。話しを聞くと母親は現在特養ホームに入所しているとのこと。ならば自由の身でいつでも海外へ……と考えがちだが、そうはいかないのが現実だった。

例えば昼夜問わず特養ホームから鳴る電話対応。母親が風邪をひけば薬を飲む。その薬の種類がいつもと違えば、家族の同意が得られないと投与はできないらしい。その電話が海外に出ていると対応しにくくなるのは想像できる。

さらに高齢だけに体調の急変や最悪の事態を考えると、すぐに対応できない海外へとは気持ちが向かない。そんななか、最近母親の体調が安定していることからベトナム旅を決めたSさんには、息抜きになった旅になっていることだろう。

旅は若いうちに

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誰が言ったか知らないが、「旅に出るなら若いうちに」という台詞を聞いたことがあった。これを旅に出たことが無い人が旅に出ようと思ったとき、それが幾つであろうと僕は遅いと思わない。しかし、自分が年齢を重ね、親も高齢になり、認知症の発症、または特養ホームに入所してからと考えると遅いと認めるしかない。

若いときはどうしても自分主体で考えてしまう。それを旅の視点で見ると、いまを生きる感性だったり、体力だったり、財力だったり。また、出会い、友情、夢、希望と果てしなく、若いうちはそれで良かった。親も若いし、介護の問題はピンと来なくて当たり前だからだ。それでもいつかはやってくる親の介護問題。早い人で30歳前後からその現実に直面する。

「旅に出るなら若いうちに」

あながち間違いではなさそうだ。

僕は親の介護問題とはまだ無縁だが、いつかはやってくる。その時はそっと旅を終えるつもりだ。グラスに残ったビールをクイッと飲み干すと、追加で缶ビールをもう1本注文してSさんと乾杯をした。

*本文に出てくる特養ホームの対応は一例です。すべての施設においてその対応とは限りません。また、今回の記事はSさんの協力のもと書くことができた。

 

商店酒場
場所:Chu Van An通りとVo Thi Sau通りの交差点の角
料金:hudaの缶ビール1本13,000ドンくらい(メニューはなく、言い値)



◇商店酒場の場所(Chu Van An通りとVo Thi Sau通りの交差点の角)

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