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続・空き家の一軒家でオーナーの許可を得た民泊を始める方法 〜契約編〜

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昨今、大手企業が続々と民泊分野に乗り出す表明をしているが、僕が今年(2017年)から実行している、空き家の一軒家でオーナーの許可を得た民泊プロジェクト。これが思いの外トントン拍子に話が進んでしまった。今年一杯苦悩の日々を経験し、その様子を当ブログにて披露していこうと思っていたが、最初にお声をかけさせていただいたオーナーの一軒家で、民泊の許可があっさりとおりてしまったのだ。後は自分が契約をするかしないかの問題だけ。今回はその契約までの過程をお届けしたい。
 

 

内見&面接

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オーナーと電話をしてから約2週間後、物件の内見をさせてもらった。オーナーからすると、見ず知らずの人間の人柄などもチェックする機会となったことだろう。さて、その物件だが、空き家期間は約1年。娘夫婦に引き取られた高齢のおばあちゃんが一人暮らしをしていたそうだ。主を失った部屋は、生活感がそのまま残っていた。まるで昨日までそこで暮らしていたかのようだ。色あせた畳、模様の入ったすりガラスなどは、まさに昭和の戸建て住宅。築年数は40年を超えていた。

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間取りは希望通りだ。1,2階合わせて50平方メートル強。ゲストの部屋はもちろん、ホストの部屋も確保できる間取りだ。そして何よりトイレが各階にひとつずつある事も魅力的だった。将来的に住宅宿泊事業法(民泊新法)ではなく、簡宿の許可で始める時にトイレの数は絶対的に重要だからだ。

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各階の部屋を一通り見終えると、オーナーが口を開いた。

「まあ、こんな感じです。Tommyさんが借りてくれるならお貸しします。借りてくれなければ壊そうかと思います。」
「それでしたらぜひ借りたいと思います。ところで家賃は……?」
「相場より高くすることはありません。まあその辺はおいおいで……」
と、何となく曖昧な感じで初回の内見は終了。結構ユーモアのあるオーナー夫妻で楽しい時間を過ごすことができた。

法務局と保健所

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1回目の内見&面接を終えると、東京法務局へ向かった。理由はこの物件の正確な広さを知りたかったからだ。本来そんな事はオーナーに聞けばいい事だが、オーナーは分からなかったのだ。それもそのはず、本来のオーナーは、おばあちゃんだからだ。

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法務局ではお金を払えば、自由に見たい物件や地域の地図等が見ることができる。不動産を取得するということは、世の中に開示することなんだなと、初めて訪れた法務局で感じた。

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◇住所とは違う地番は、検索システムで容易に分かる


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検討の物件は葛飾区にある。ということで、葛飾区の保健所にも足を運んだ。現在グレーな民泊は、本来簡宿の許可が必要である。僕は来年(2018年)の1月に施行される住宅宿泊事業法(民泊新法)でやるので急ぐことはなかったが、トイレが2つあったことで気持ちが先走ってしまった。だが、保健所に来て良かったと思えた。話は独自に勉強していた通りの話だったが、どうもこの物件は、保健所的にクリアできそうな物件だったのだ。そして簡宿には区独自の規定というものがあり、葛飾区の規定も話が聞けた。あとは窓先空地などの消防法……となるが、そこはおいおいということで、一旦保留とした。

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2度目の対面と処分品

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前回の対面から約2ヶ月、2度目の対面となった。こんなに空いてしまったのは、オーナーが不動産屋に仲介に入ってもらう意向があったのと、お互いに会う時間を探していた結果だ。僕はその間、他の物件探しに……とはならず、韓国へ遊びに行ったり、花見で酔っ払って階段から落ちて怪我をしたりと、相変わらずの生活を過ごしていた。

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さて、今回の対面はいよいよ契約!ではなく、家具や家電がそのまま置かれた処分品に立ち会うことになった。ちなみにこの時点で契約はしておらず、家賃も幾らなのか分からない。それなのにこの家具は欲しい!この家電はいらない!などの場面に立ち会わせてくれることになった。僕は引越し経験は多い方だと思う。そのすべては不動産屋を通した賃貸契約だったが、このようなオーナーと直接やり取りをし、家具や家電の選別ができる体験はとても楽しかった。

「Tommyさん、この物件は不動産屋に仲介に入ってもらいます。そして粗大ごみの収集とハウスクリーニングもしてもらうので、契約はもう少し待ってもらえますか?」

2度目の対面は、家具や家電、装飾品の選別で終えた。

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3度目の対面で契約

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前回の対面から1ヶ月半が経過した。不動産屋の選別に時間がかかったのかと思いきや、結局不動産屋は通さず、個人間で契約を交わすことになった。オーナーの意向だ。契約は簡素なものだった。保証人はつけたが、住民票や収入証明書などの提出はなく、最低限のことが書かれた契約。今回の件で最初に電話をかけてくれた友人や、古くからの地域の目、そして2度の対面と何度かの電話で築いた信頼関係が生まれた結果だろう。そして家賃。これも正確な金額はこの時初めて知る、とっても緩い契約となった。

「Tommyさん、これ私からの契約のプレゼントです」

と、紙袋から取り出したのはワインだった。

「こんなボロい家を借りてくれて、ありがとう」

とてもユーモアのあるオーナー夫妻に、僕は笑うしかなかった。

不動産屋を通さない賃貸契約の良い点と悪い点

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今回初めて不動産屋を通さない物件の賃貸契約を体験した。そこに民泊の許可を得なければならない。その許可はあっさりおりたが、すべてが初めての経験だったので、良かった点と悪い点を幾つか挙げたい。

良かった点

1.お金がかからない

不動産屋を通していないので、仲介手数料がかかっていない。そこに加えて敷金、礼金もない。これはオーナーの考えで変わってくると思うが、とにかく今回のオーナーは両方ともいらないとのこと。そして契約期間は設けたが、更新料もいらないとのこと。つまり、契約を打ち切らない限り、経費は毎月の家賃だけということになる。ちなみに火災保険もオーナーが入ってくれた。だが、民泊となると、独自の保険を自分で検討しなければならない。

2.家具や家電が貰える

文字通り、放置されていた家具や家電をいただいた。これ、ちゃんと不動産屋に出ている物件や、民泊物件サイトではありえないこと。大きな冷蔵庫や本棚、本、タンス、掃除機、装飾品など、欲しいものは全部いただいた。

3.改造や色塗りOK

通常物件を貸し出す時はリフォームをして貸し出すものだが、今回はそのリフォームはなし。その代わり、壁の色を塗ったり、張り替えたりの許可が容易に出た。何なら改造もOKとのこと。この辺も通常の賃貸物件ではありえないことだ。

悪い点

1.契約後の修繕費は借り手が支払う

良い点ばかりではない。今度は悪い点を挙げたい。まずは、契約後の修繕費は借り手が払うことになった。例えばエアコンが壊れた、換気扇が壊れた、天井から雨漏りがした、排水管等のトラブルなど、通常の不動産屋を通した賃貸では貸し手が支払うものは、すべて借り手の僕が支払うことになった。ちなみに業者も自分で探さなければならず、勝手にやってくれ状態。この辺りは今後、どれだけのことが起こるかによって、莫大な費用になることも想像できる。それによっては更新料とトントンか、それ以上か。

2.いらない物の処分費用

欲しいものが手に入るだけではなく、もれなくいらない物まで付いてくる。例えば古い中型の冷蔵庫。いらないと言ったはずだったが、

「これ、使うでしょ?民泊にちょうどいいじゃない!」

いやいや、いらないって話したんだけど……とは言えず、その処分費用に8千円。または、立派な着物タンス。立派なのはいいが、これもいらないと言ったはずだが、

「外国人にいいんじゃない?着物タンスだよ」

これまた処分費用がかかった。まあ、民泊に理解があるだけでも、有り難い話なんだが……。

3.契約までに時間がかかる

不動産屋や民泊許可物件サイトに掲載されている物件と違い、契約までに時間がかかった。これは居抜き物件のため家具や生活用品の処分時間と、オーナーが不動産を通すか通さないか考えた時間である。僕は何なら今年一杯でもと考えていたのでいいが、すぐ始めたい人は不動産屋や民泊許可物件サイトでお金払って即契約の方が良い。

最後に筆者から

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今年から始めた『空き家の一軒家でオーナーの許可を得た民泊プロジェクト』は、なんの苦労もせず、緩い流れのまま一軒目で契約まで至った。しかも希望通りの大きさと間取りだった。これには強い想いが、結果を生み出したと考えたい。そして最初にオーナーと連絡をとってくれた友人には感謝したい。

さて、このプロジェクトは今回で終わりではない。なにせリフォームをしていない築40年超えの物件である。このままでは民泊どころか、自分で住むのも嫌になる。ということで、次回は自らの手で始める『空き家の一軒家でオーナーの許可を得た民泊を始める方法 〜DIY編〜』とプロジェクトは進む。乞うご期待!

 

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