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【集集線】二両列車のゆるり旅 ~終着駅の車埕駅と水里駅編~

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台湾滞在:2016.03.20〜24
集集駅周辺の散策を終えると、15時13分発の二両列車、集集線へ再び乗り込んだ。目的地は終点のだ。

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ふと気がつくと僕の周りには30~40名ほどの小学生の団体に囲まれてしまった。どうやら社会科見学か遠足のようである。先生と思われる大人たちとジャンケンなどをし、和気あいあいな雰囲気が伝わってくる。その様子はノスタルジックな木造駅舎とよく似合う。昔の日本もこんな感じだったんだろうか。

 
僕が小学生のとき、幾つかの学校行事があった記憶がある。それは遠足、林間学校、修学旅行に至るまで様々だった。その移動手段といえば決まって貸切バスだった。経費の事は分からないが、生徒の数の問題もあったことだろう。大人たちが目の届く貸切バスは電車と違い都合が良かったのかもしれない。座席の数や他の乗客への配慮も考えなくてよい。あの当時、移動が電車だったら思い出もまた変わっていたかもしれない。
 

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やんだと思っていた雨は、山の中を進むにつれ再び降り始めた。車内の曇った窓ガラスに小さな指でイタズラ書きをする小学生たちと、それを見守る先生たち。そんな様子を眺めながら二両列車はさらに山の中へと進んでいく。旅のテーマは「ゆるり旅」。この上ない演出である。

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集集駅を出た二両列車は約15分ほどで車駅に着いた。僕の周りにいた小学生の団体をはじめ、乗客は皆降りる。ここは行き止まりの終着駅だ。

 

大自然を感じる終着駅の車埕駅

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列車を降りてホームから駅舎を眺める。ここもまた木造駅舎のようである。その様子は雨に濡れ色味に深さが増している。そして深い緑のなかにひとつ駅舎がポツリ。なかなかいい風景だ。そしてこの駅舎も9.21大地震によって被害をうけたが、2001年に再建されたそうだ。

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◇乗ってきた列車は折り返してトンネルのなかへ消えていった

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◇列車が去ったホームは物寂しさがあるんです

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埕は林業の街として栄えているらしく、駅舎に隣接する建物では木材を使用した授業が受けられる。どうやら先ほどの小学生たちはこの建物で授業を受けるようだ。

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◇木材についての授業を受ける小学生たち

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◇木材についての説明が無料で見られる

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◇それは加工、塗装、接合など様々である

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◇昔使用されていたのだろうか。貨物が展示されていた

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◇列車に関わるすべてと思われるパーツが展示されている。なんのこっちゃ分からないが、鉄道好きにはたまらないのでは?

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◇なんでしょう?よく分かりません

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◇そして木業展示館。やはり車埕は木業を売りにした街なんだなと


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◇木業展示館の向かいには貯水池がある

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◇池を覗くと鯉がたくさん泳いでいた

鯉は昔から縁起の良い魚といわれている。中国大陸を流れる黄河の竜門を鯉だけが見事に登ったとされるのが登竜門伝説だっただろうか。これは縁起がいい。旅はときに単純な思考の方がいい側面がある。

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◇民家の壁に絵を書いちゃうのは台湾というイメージ

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◇これが綺麗で結構いいんです

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◇山を登るように道を進みます

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車埕を歩いてそんなに時は経っていないが、この街はなにもない。あるのは自然のみだ。それでも民宿が存在している。街になにもなく、かと言って自分に用事もない。それでもあえてこんな民宿に泊まってみるのもいいかもしれない。台湾人の宿主と一杯やる姿を想像してしまう。

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車埕の古い街並み「車埕老街」へ来た。石畳が雨で濡れ、雰囲気がぐっと増している。これだから旅の雨も悪くない。

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◇土産物屋とちょっとした飲食店が並ぶ

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◇その先になにがある?

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◇外壁が独特な家を発見した。こういう家は好きだ。住んでみたい

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車埕にあるとセブンイレブンもなぜかお洒落に見える。歩き疲れた身体にはのどごしが良い台湾ビールがよく似合う。大自然を見ながらの一杯は格別である。これで足湯などでもあれば言うことないのだが。

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◇車埕駅の時刻表

さて、次の目的地は水里駅。暗くなる前に17時ちょうどの列車に乗り込むことにしよう。

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◇車埕駅17時発の列車がホームに到着。鉄ちゃんでなくてもカメラのシャッターをきりたくなる瞬間である

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◇乗車した列車は内外装ともに真っ青だったんだが、奇妙なロボットといい、なんだこれは?

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◇車埕駅と水里駅の間はものの4分。すぐに着いてしまった

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水里駅の場末酒場でちょっと一杯

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水里駅の駅舎は薄いピンク色をした可愛い外観で、おそらく日本統治時代の建物であろう。それまでの木造建築ではないが、重厚な造りで味がある。

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街はこの沿線で一番栄えているように見える。そして台湾で最も大きな湖で人気の観光地「日月潭」の玄関口がここ水里駅だ。日月潭もいつしか行ってみたい場所だが、今回は日帰りなので街の散策へ向かうことにする。

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◇駅前の感じは特別なこともなく、台湾の他の街の風景となんら変わらない

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◇それでも屋台を見かけると、あぁ一杯やりたいなと思ってしまう

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◇台湾のゴミ収集車

台湾のゴミ収集車は見ていて面白いと思うのは僕だけだろうか。独特なメロディを響かせゴミの収集車が来たことを知らせる。そして街に集積場はなく、各家庭と店舗の前でゴミ袋を片手に収集車を待ち構える。そして自分のところに収集車が来ると一斉にゴミを片手に車道へ出る。ゴミの量が多ければ多いほど往復する回数も多くなる。

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◇水里駅前から続く民生路に並ぶ看板

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民生路を歩くと川に出た。名前は「水里渓」というようで、どうやら車埕の方から流れている川らしい。ということは車埕にある水里ダムから流れているのだろうか。

そういえば水里駅は東埔温泉の玄関口としての顔もある。温泉は日本統治時代に開発されトンボ温泉と呼ばれていたそうだ。その東埔温泉まではバスで約50分かかるが、水里駅と水里渓周辺がどことなく温泉地の佇まいを感じてしまう。

また、東埔温泉は先住民族であるブヌン族が暮らしている村でもある。このような温泉地と何々族というのは、台北の烏来温泉とタイヤル族なら知っている日本人も少なくないだろう。

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◇民生路の1本西側の通り「民族路」を見てみることにする

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◇つくづく台湾のフルーツは綺麗で美味そうに見える

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◇味のある乾物屋。これはいい

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◇フルーツ屋だか服屋だか分からない。斬新な組み合わせ?

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◇美的世界とは美しい世界

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◇あら?美的世界ではなく、東南アジアのような世界。これはたまらない

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◇歯医者ではない。なら口紅?理解不能な看板

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小さな通りだが、薄暗く雨で濡れた路面も相まって東南アジアを彷彿させる。僕はこの通りが気に入ってしまった。こんな通りで軽く一杯飲みたいなと思っていると、そんな店と出会えるから旅は楽しい。 

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それは店頭のショーケースに缶ビールが並べられた店。それは店と呼べるような店ではなく、かろうじて立ち飲み屋の部類を保っている場末の酒場だ。当然酒に合う料理などはなく、こんなところで一杯飲む観光客はまずいないだろう。

僕はショーケースに並ぶ酒のなかから、缶の台湾ビールを1本飲むことにした。料金は30TWDで、コンビニで買うより少し安い。店先にあるプラスティック製の椅子に腰をかけると、缶ビールのプルトップを人差し指で開け、一気に口へ流し込む。水里の夜が始まった。

そこへ店員だか客だか分からない男が話しかけてくる。これが中国語なので全く理解に苦しんだが、先ほどまで車埕にいたことを簡単な英語と筆談で伝えた。すると何を思ったか車埕までバイクで送ると言ってきた。距離は5kmでノーマネーと話す。そういう問題ではない。いくらノーマネーでも先ほどまでいた場所には戻りたくないのだ。

それでも男はバイクに股がりエンジンをかけると、後ろに乗れと合図を送る。面白そうだから乗ってもいいかと心を揺さぶられるが、男はマイボトルの焼酎を飲んでいる。ここは冷静な判断をして回避するものの、親切な男は未開封の台湾タバコを1箱くれた。訳がわからないものの、親切な台湾人の一片を水里で見ることができた。

台湾に限ってではないが、やはりローカル地区は面白いかもしれない。台中のホテルを予約していなければ、今日は水里に泊まってもいいと思った夜だった。

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◇ライトアップされた水里駅。なかなか味があります

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◇水里駅発二水駅行きの時刻表

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◇色々な虫の音色が聞こえる水里駅のホーム。日本の夏を思い出します

旅情という言葉がある。旅に出て感じるしみじみとした思いのことだ。そんな旅情をたっぷりと感じることができるのがローカル列車であり集集線だと思う。日本統治時代の駅舎と哀愁漂う二両列車の組み合わせ。そこに目に青葉、山ほととぎすではないが、そんな一句が似合う景色を全身で浴びる。脳裏に浮かんだ人、言葉、昔、未来。そんなことが自然と浮かんだ。


今度は集集線のどこかの街に宿泊をし、台湾ローカルをたっぷりと感じる旅も悪くない。と、そっとつぶやき、宿泊先の台中へ向けて再び列車に飛び乗った。

 

集集線観光のすすめ

集集線沿線の駅を複数観光するなら、午前中には沿線のどこかの駅に着いていることをおすすめすします。僕は今回12時に始発駅の二水駅を出発して3つの駅周辺を散策しましたが、少々物足りなかったです。そして晴れていたならレンタルサイクルでの散策がいいと思います。特に水里から車埕までの川沿いサイクリングは魅力的に感じます。また、人気の観光地「日月潭」や、「東埔温泉」の玄関口は集集線の水里駅なので、沿線で1泊してもいいかと思います。

 

【集集線】台中駅から集集駅編はこちら


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