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バックパッカーに憧れて

BPスタイルのアジア旅行記と格安航空券や旅の情報

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ハングルが踊る街!韓国マネーで潤う2年振りのバンビエン街歩き

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ラオスを旅する旅行者は、首都ビエンチャンと世界遺産の街、ルアンパバーンを陸路で移動する人が多い。その両方の街の途中にあるのがバンビエンという街だ。そのバンビエンはかつて欧米人の溜まり場となっていた話しを旅の熟練者から聞いたことがあった。街の至る所で酒を煽り、音楽をガンガンに鳴らしてはダンスに興じる。そこに楽しくなっちゃう葉っぱでキメるのが、バンビエンの旅の楽しみ方のひとつだったらしい。


◇バンビエンは首都ビエンチャンから約150km離れており、山の中にある街なんです

 

 

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バンビエンの韓国人

そんなバンビエンの街を僕は2年振りに歩いたが、かつての面影は微塵もなく、欧米人の姿より、韓国人の姿が目立っていた。だが、その光景は韓国のテレビで紹介されて人気が出始めた2年前に目にしていて、改めて違和感は感じなかった。確か韓国LCCのジンエアーがソウルとビエンチャンを結んだのもその時期だったと思う。そんな多くの韓国人の姿よりもやたらと目につくことがあった。それは街の至る所で目にするハングル文字だった。

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バンビエン名物のバケットサンドの屋台に来れば、それまでの英語に加えてハングル文字のメニューが目に止まり、バイクや自転車のレンタル屋は当たり前。街は欧米人が幅を利かすレストランよりも、韓国焼肉店が目につくくらいである。さらに、ハングル文字はコンビニの店内へと続き、韓国でお馴染みのインスタントラーメンの辛ラーメンからスナック菓子まで、韓国人の好む製品ばかりが棚に並んでいた。記憶が正しければ、2年前はここまでハングル文字を目にしなかったと思う。

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そんな韓国人の格好は女も男も皆短めのショートパンツ。特に男の服装は決まってタンクトップにサングラス。兵役を終えたご褒美に、避暑地バンビエン旅行でも楽しんでいるのだろうか、その体格は皆ムチムチで、ちょっと異様な光景に映る。そんな彼らの夜は街で数多く見かける焼肉店に足を運び、やはり2年前には無かったコンビニのK−MARTで、韓国焼酎のソジュとラオスのビール、ビアラオを購入し、一杯楽しむのが彼らの過ごし方のようだ。

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◇K−MART。これも韓国資本ですか? 店の前に座るのは皆韓国人。そして1人旅の韓国人などいやしません

ラオスの伝統「薬草サウナ」

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ラオスには植物を病気の治療に活かす伝統的な医療が行われてきたそうだ。その伝統的な医療が西洋の近代的な医療と共存する形で現在も残っている。それが「薬草サウナ」だ。サウナに入ると体中に感じるハーブの香り。これがとっても心地よく、日本でもこのようなサウナをやればいいのにと思ってしまう。

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その薬草サウナに来ると、やはり2年前には無かったハングル文字を目にし、韓国人の姿を見かけた。そんな光景を見ると、韓国とラオスには「サウナ」という共通点があることに気づく。もっとも韓国のサウナはチムジルバンと呼ばれ、ガウンを着用して汗をかくが、薬草サウナは短パンや腰布を巻いて入るスタイルになる。しかし、街なかにいる韓国人の数に比べたら薬草サウナで見かける韓国人の数は微々たるもので、彼らに薬草サウナはそこまでの人気ではないように見えた。


バンビエンの薬草サウナの記事はこちらからどうぞ 

blog.tommy-bp.com

 

ナムソン川

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バンビエンの街の中を流れるナムソン川に来た。誰が言ったか知らないが、バンビエンは山と川を見て1日が終わるーー。僕はそんなバンビエンでの過ごし方が好きだった。河原で購入したビールを片手に、川の中に立つかやぶき屋根の小屋で、ただのんびりと過ごす。それだけで良かった。

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しかし2年振りに来たナムソン川の光景は、すっかり変わっていた。素朴なかやぶき屋根の小屋は姿を消し、商売っ気丸出しの座席が多数設置されていた。ドリンクのみだった商店も、フードを出すようになっており、夜は多くの人で賑わいを見せていた。

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◇夜はこの通り。もう僕には居場所がありません

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バンビエンは山と川を見て過ごす以外にもやることはある。アクティブなスポーツとして、カヤックや、大きな浮き輪でナムソン川を下る、チュービングは今も昔も有名な話しだ。しかし12月は乾季ということもあって、チュービングをやる姿はそんなに見られなかった。流れが緩い乾季にチュービングをすると、終えるのに4時間くらいかかるのも、これまた有名な話しだった。

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◇運ばれるチューブと人。ツアー会社で申し込めば、上流まで運んでくれます

名物の防水グッズ

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バンビエンの街を歩くと、衣料品店やコンビニに決まって置いてある商品がある。それは「防水グッズ」だ。

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中でも肩から斜めがけができる防水ポーチは、バンビエン名物商品。それは上記で挙げたカヤックやチュービング、そして水が綺麗なブルーラグーンなど、水に関する遊びが満載だからだ。だから街を歩くと、同じポーチをぶら下げた人とすれ違うことが多い。

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そのブルーラグーンまではトゥクトゥクが出ていた。運賃を聞いてみると1人なら100,000キープ、3人なら乗るなら1人40,000キープとちょっと高い。というか、ブルーラグーンへは、大概バイクや自転車で向かう人が多い。

レンタルバイク

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レンタルバイクは13時間、約半日借りて40,000キープと安い。地図もくれるから、ブルーラグーンへ向かうにはトゥクトゥクよりもお得感がある。そして、ナムソン川へ向かう入口にあるレンタルバイク屋の値段は2年前と変わっていなかった。

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人を駄目にするソファ

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バンビエンの街にあるレストランの多くは、寝転がって酒が飲めるソファがある。通称「人を駄目にするソファ」だ。ちょっと固めで体にフィットするソファは寝心地満点で、ついつい酒の量が増えてしまう。

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素朴感が消えたナムソン川沿いで酒を飲む気にもならず、かと言ってカヤックやチュービングもやらない身にとっては、今回のバンビエン滞在で一番お世話になったのが、人を駄目にするソファだった。

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たまに「旅先で何をやるの?」という質問をされることがあるが、こういう質問が一番辛い。スキーやトレッキング、サーフィンなどの明確な目的がないため、旅そのものが何をしているということになる。行きたい国を定め、ルートを考え、チケットとホテルを手配する。これだけで僕の中では「何をしている」事になるのだが、バスに乗って国境を超えたいだとか、人を駄目にするソファに寝転がって酒を飲みながら本を読みたいだとかを話しても、なかなか理解してくれる人は少ない。

山登り

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人を駄目にするソファでゴロゴロしてばかりいても本当に駄目になりそうなので、ナムソン川から徒歩15分ほどの小さな山に行ってみた。今回の旅はあまり歩いてないので、体を動かす意味でもちょうどいいと思った。

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入口で10,000キープ(約140円)の入場料を支払うと、いざ山登りのスタート。と思いきや、そこは山と言うより岩で、岩と岩の間に架かる頼りなさげな木製のハシゴを登ることになった。これにはビーチサンダルではなく、スニーカーを履いてきて良かった。

 

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◇山登り?アスレチック?少なくてもトレッキングとは言わなそうです

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旅をしていると、なぜか山や階段を登ることが多いような気がする。それはヒンドゥー教や仏教の聖地をはじめ、いわゆる観光名所は山の上にあることが少なくないことが原因だと思う。振り返ればチェンマイのドイステープやクアラルンプールのバトゥケイブ、そして有名無名問わず、洞窟や滝なども決まって山にある。

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◇ビーチサンダル姿の東南アジア人グループに遭遇。山をナメてはいけません

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◇と思いきや、ちゃんと靴を履いているのに、へっぴり腰な欧米人もいます

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足場の悪い岩山を登ること15分、山の頂上へ着いた時には額から大量の汗が噴き出ていた。その汗を拭うと、眼下には長閑なバンビエンの街が見えた。生き生きとした木々の緑。そして田畑の風景とその奥には石灰質の力強い山々。目に入るもので余計なものは一切なかった。山を登ることで手に入ったこの景色。小さな山だったけど、山はまたひとつ何かを教えてくれたようだった。

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◇この山は君の目にどう映っているの?

バンビエンの夕日

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ビエンチャンで見る夕日が川ならば、バンビエンは山だった。輪郭が特徴的な石灰質の力強い山々の間に沈む夕日を見ることができれば、バンビエンに来て良かったと思える。そして卵の黄身のような綺麗な夕日は、ラオスが一番綺麗だと思っている。

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◇今日も山と川を見て一日が終わります

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◇ナムソン川に反射する夕景が美しく、これだけで泣けます

最後に筆者から

かつてソウルの明洞の街に日本語が踊った時期があったと耳にする。韓国俳優のペ・ヨンジュンが主演を務めたテレビドラマ「冬のソナタ」が日本でヒットしたのは、確か2004年頃だったと思う。いわゆる「冬ソナ現象」と呼ばれ、韓流ブームの火付け役になると、日本の女性がこぞって韓国に渡航し、ロケ地を巡っては明洞で韓国料理に舌鼓を打ったらしい。その日本インバウンドに対応するため、飲食店のメニューなどは日本語が踊ったということだった。

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そしてバンビエンもまた、韓国のテレビによって火がつき、韓国インバウンドに対応するため、街にハングル文字が踊っていた。街は時代の流れで変わりゆく側面がある。一部の人種が多ければ、その人種に合わせた商売にシフトしていくのは自然な流れなのかもしれない。そして現在の明洞は街から日本語が消え、中国語が占めている話しを旅好きな友人から耳にした。韓国人のバンビエンブームはいつまで続くか分からないが、街はホテルの建築ラッシュで、バンビエンを訪れる旅人が必ず1回は足を運ぶ素朴な「サクラバー」は、綺麗なお洒落バーに生まれ変わっていた。現在のバンビエンは韓国マネーで、一部の人が潤っているように感じたのが2年振りに訪れた感想だった。

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旅は観光を終えた2度目や3度目が大事だと思っている。最初が楽しかったからと言って、2度目が楽しいとは限らない。またその逆もある。その瞬間はその瞬間でしかなく次はない。人生は選択と判断の連続。旅をして改めて分かったことだった。そして田舎が好きな旅人は、街が栄えて景色が変わると、どうしても奥へ奥へとなる傾向がある。僕はどうだろうか。今回のバンビエン滞在は、希望のホテルで宿泊ができ、美味い食事も口にして、力強い山と綺麗な夕日も望めた。とても満足のいく時間を過ごせたが、次いつ来るかと問われると、しばらく期間を空けたいと感じた。2年の歳月で変化した街の様子と自分の心が追いついていなかった。(バンビエン滞在は3泊:2016年末から2017年)

つづく


・バンビエンのホテルは山が見える「マウンテンリバービューゲストハウス」

Booking.com|マウンテンリバービューゲストハウス|宿泊予約・レビュー・空室確認 “" 

Agoda.com|マウンテンリバービューゲストハウス|宿泊予約・レビュー・空室確認

 

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