はじめてのタイ旅行 〜アユタヤ編〜 #2

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はじめてのタイ旅行 #2 は、バンコクを離れる。のんびりと向かう列車旅、自転車で巡る遺跡巡りなど、古都アユタヤ編をお届けしたい。

ファランポーン駅からアユタヤへ

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2013.09.22(4日目)
S君と合流した僕たちはファランポーン駅へ向かった。ここファランポーン駅はタイ国内の始発・終点駅で、日本に例えるなら上野駅といったところだろうか。外観、内観の物悲しさというか風情も上野駅と何となく似ていると感じた。

そして共通点がひとつ。上野駅周辺には無数の安宿が林立する山谷地区がある。ここファランポーン駅周辺にも安宿が林立している。これらの安宿が密集しているのは外国人旅行者のためではない。地方から希望や不安を抱いてバンコクにやって来る人々のためである。

故郷から持ってきたわずかな蓄えを大切に使うため、彼らが泊まるのは「ドヤ」。先進国から来た旅行者が旅費を節約するために泊まるのとは違う。選択の余地などない。

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そんな哀愁漂うファランポーン駅からは国内だけではなく、隣国マレーシアへ鉄道で国境越えもできる。海外旅行から出稼ぎまで。まさに人生いろいろ。人の数だけ物語がある。この駅は幾つもの物語を見届けたのだろうか。

窓口で切符を購入した我々は早速ホームへ。列車とホームの高さが合っていないところを見ると、まさに海外に来たことを実感できた。

◇バンコク→アユタヤ:15B

 

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列車はほぼ定刻通りに発車した。これから約1時間30分、列車の旅が始まる。速度は決して速くはないが、開けた窓から心地よい風が吹き込み、エアコンが付いていなくても快適だ。車窓からは手を伸ばせば届く勢いの場所に民家があり、人々が生活をしている。

 

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列車は途中何度も停車する。車内放送が無いから理由が分からないのだが、分からなくていいのだ。急ぐ旅ではない。それすらも楽しいのだ。

 

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しばらく走ると風景は一変、どこまでも続く緑と広い空になった。まさに田舎の風景だ。車輪と枕木が当る音と風の音が調和され、今までに感じたことの無い幸福感に浸った。それは決して数本飲んだ缶ビールのせいでは無い。

自然の音も良いが、好きなアーティストの音楽を聴くのもまた良い。僕はイヤホンを付けipodでColdplayの「Life In Technicolor Ⅱ」を聴いた。今回の旅のテーマ曲だ。タイトルの意味は「総天然色の人生」。人生は美しいもので溢れているという意味だろう。歌詞の一部に「誰の人生も輝く素晴らしい瞬間があふれてる」という歌詞がある。本当にそう思うし、そうあって欲しいと願う。また、輝くために磨く努力をしなければと。原石のままのダイヤモンドでは輝けない。

 

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列車は定刻より約30分遅れてアユタヤ駅に到着。時刻にして15時を少し回ったところだ。駅はまさに田舎の駅。人も疎らで観光地の雰囲気はまるでない。それで良いのだ。穏やかな雰囲気のなか、改札を出た我々は宿を探しに街へ歩き出した。

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駅を出た我々は左に進路をとり歩き出した。僕の自作旅本によると橋が見えてくるはずだ。その橋を渡れば街が見えてくる。がしかし、一向に橋が見えてこない。道は合っているのだが想像より遠いのだ。こんな時はやはりGoogle先生が頼りになる。来た道を引き返し、駅前を渡った道を真っ直ぐ歩くと船着場がある。この船で対岸へ渡れば宿が立ち並ぶ街へはほんの数分だ。

◇渡し船:4B

宿泊先を決めてナイトマーケットへ

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数ある宿の中からTony’s Place という宿を選んだ。1階は受付兼レストラン。木材をふんだんに使用し開放的な造りは、まさにアジアンといった宿。

◇Tony’s Place:300B/1泊(エアコン付)

宿が決まればまずは一杯だ。1階のレストランで軽い宴会が始まった。本当はアユタヤの遺跡で沈む夕陽を見たかったが、今日はあいにくの曇り。遺跡巡りは明日の朝から動けばいいので、今日は移動と酒に落ち着いた。

 

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宴会が落ち着くとトゥクトゥクに乗り夕食も兼ねてリトルトーキョーで開かれているナイトマーケットへ。開放的な造りのトゥクトゥクは闇を颯爽と駆け抜け、とても気持ちが良い。

 

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ナイトマーケットはシーロム近辺でも見ており、衣服などは代わり映えしなかった。しかしここは日常に密着したものも売っており、いわゆるスーパーマーケットの感覚だ。小動物や鑑賞用の魚などペットも売っている。

もちろん屋台も出ており特に印象的なのは「コオロギ」だ。秋を告げるコオロギの音色は心地よいが、これは観賞用ではない。食用だ。しかも大量のコオロギが集まると音色も何もあったものではない。油でサッと素揚げをして塩をまぶしただけの調理法。試食で一匹食べてみたのだが、目にしなければ川海老の揚げ物と変わらず意外に美味しかった。

 

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ナイトマーケットを楽しむとナイトライフエリアへ。地元日系企業の工場のおじ様相手のスナック、カラオケ、日本料理、マッサージなどが密集しており日本語の看板が目立つ。タイのスナックでは女の子が店先で客引きをするスタイルなのだが、ハサミを持った一人の女の子が近づいてきて「ちんち◯切っちゃうよ〜」と言ってきたのは笑った。きっと客のおじ様が教えたのだろう。ちんち◯を切られては大変なのでリトルトーキョーを後にして、宿の近所のバーで野犬と共に飲み直し。こうしてアユタヤの夜は過ぎていったのだった。

自転車で巡るアユタヤ遺跡

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2013.09.23(5日目)

窓から溢れる光が眩しく目を覚めると、時間は9時を回ったところだった。前日は夜中の3時まで酒盛りをしたのだが、タイに来て初めて照りつける太陽を見たせいかとても清々しい。宿のレストランで朝食を済ますと、向かいのレンタルサイクル屋で自転車を借りた。世界文化遺産・アユタヤの遺跡を見に行くためだ。

 

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自転車で走ること約10分。あっという間に最初の目的地、ワット・マハータートに着いた。タイのガイドブックなどを目にした人なら誰もが分かると思うが、木の根に覆われた仏像の頭で知られている。1767年にビルマ(現ミャンマー)の軍隊による攻撃により、軍が切り取り放置した仏像の頭部が長い年月の間、木の根に取り込まれたものだ。「世界遺産」=「観光地」として多くの人で賑わっているが、戦争の悲惨さを如実に物語っている。ちなみに仏像の前で写真を撮る場合、仏頭より頭が低くなるように座って写真を撮らなければならないそうだ。

 

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戦争の悲惨さはそれとして受け止め、ここアユタヤ遺跡はとても居心地が良い。青い空、白い雲。そして生き生きとした緑とレンガの色。缶ビールでも買ってきて一杯やりながら物思いに耽りたい気分だ。

 

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◇アユタヤ遺跡はフォトジェニックな場所でもあるんです

 

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一通り歩くと隣接するラマパブリック公園へ。途中にはエレファントショーも見ることができる。客入りは上々のようで立ち見も出ている。我々はショーをバックステージ、つまりタダ見をして過ごした。クライマックスでは客をステージにあげて象と一緒に遊ぶのだが、象の体重は確か4000キログラムくらいあるはずだ。踏潰されたらたまったもんじゃないだろう。

エレファントショーを最後まで見ると自転車を引きながらラマパブリック公園の中へ。しかし園内に入ると思わぬ事態が待ち受けていた。象には踏まれなかったが、足を怪我するとはこの時予想もしていなかったのだった。

◇レンタルサイクル:40B(1日)
◇ワット・マハータート入場料:50B(外国人価格)

アユタヤで足を怪我する

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公園に入ると広大な敷地に豊かな緑が広がっていた。遊具などは一切無く、自然そのものの公園だ。天気も良く気分は上々。しかし、そんな気分はそこまでだった。

しばらく歩くと池が見え、その向うにテレビクルーが見えた。二人のタイ人女性がカメラに向かって何かを喋っている。情報番組の類だろう。今どきテレビのロケは珍しいことではない。そのまま通り過ぎようとしたが、S君の一言「タイのロケだよ!見なくていいの?」という煽りにまんまと乗っかってしまったのが運の尽き。

よそ見をしながら歩いていると、池を渡る木製の橋と地面の境目の小さな穴に左足がスッポリ入り挫いてしまったのだ。足元は長時間の徒歩には不向きな足裏がフラットなビーチサンダル。これが余計に挫いたと思われる。

今後の課題として

①ビーチサンダルは足裏にフィットする立体的なものがいい
②よそ見をしない
③友の煽りにうかつに乗らない

以上の三点は気をつけたいと肝に命じた。

陽が沈み夜になる頃痛めた左足は腫れ上がり、引きずり歩くほどの痛みになってしまった。旅の怪我には本当に注意したいものだ。

ラマパブリック公園内で昼食

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時間はちょうど昼時だ。ラマパブリック公園内にある屋台でヌードルを食べることになった。細麺にあっさりとしているがコクのあるスープ。ナンプラーや砂糖をかけて食べるのがタイ流だ。

タイに来てから数回ヌードルを食べた。パッタイ(焼きそば)も含めると何回食べただろうか。その数回食べたヌードルの中で、ここの屋台のヌードルが一番美味しい。そう感じたのは足の怪我のせいだろうか。

腹が満たされると次の目的地、ワットローカヤスターラームへ。ワットポーと同じく巨大な寝仏像がある場所だ。違いは金ピカでは無い。移動は引き続き自転車だ。

 

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アユタヤ遺跡巡りは絶対自転車がオススメだ。交通量も多くなく安全で、なんと言っても自然の風をゆったりとした速度で感じることができる。とても気持ちがいいのだ。

 

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やはり寝仏像の前では上のような写真を撮りたいものだが、この後近くにいたおばちゃん達に「寝てはダメだ」と注意されてしまった。神聖な場所でお行儀が悪いということであろうか。しかし、このおばちゃん達の見てはいけないものを見てしまった。

寝仏像に捧げる花をこのおばちゃん達は売っているのだが、花を買ってくれた団体客がバスで帰った後、花をまた商品として戻しているではないか。いわゆる”再提供”というやつだ。

「ん〜、商売上手!」と言ってる場合か。これには何とも言えない気分になった。これもまたタイ。日本でも似たようなことがありますがね。

遺跡巡りはここで終了。のんびりと二カ所だけ。何ヶ所も忙しく動くのを好まない僕にはこの「スロー遺跡巡り」は快適であった。

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寝仏像の見学を終えると自転車を返す為、レンタルサイクル屋までひとっ走りだ。当然土地勘は無いが「何となく大体」で、ペダルを漕いでいた。すると道中目を奪われる光景が広がっていた。川が氾濫しているではないか。この辺では珍しくないのだろう。家の造り自体が床上式なのだ。そのうえ子ども達が泳ぎ、水浴びをしている。日本であれば川の氾濫は災害でありニュースな出来事である。公共事業に頼らず自らの家を守り、その様を子ども達は楽しむ。これもまだまだ発展途上な国の一部分を垣間見た出来事といってもいいのだろう。

ミニバスでバンコクへ帰る

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自転車を返却すると冷たいビールを一杯飲みたくなった。しかし、時刻は16時。レストランはまだ開店していない。我々は缶ビールとつまみを買い込み路上で飲む事にした。屋台の人に借りた椅子をテーブルにし、アユタヤの大地にしっかりと腰をおろす。そして冷たいビールを一気に流し込む。なかなかオツではないか。路上飲みは強烈に楽しい。

楽しい路上飲みを終えバンコクへ帰宅しなくてはならない。移動手段は乗り合いのミニバスだ。他の乗客はタイ人をはじめ、日本人の若者グループがいる。我々がバスに乗り込みしばらくすると、日本人の若者グループの数人が「早く出発せえーやー!」「ほんまイライラするわー」とバスがなかなか出発しない事にイラつきを見せていた。乗り合いバスのルールは満席にならないと発車しない。発車時刻などないのだ。若者グループはこのルールを知らないのか、知ってて文句を垂れているのか分からない。分かる事はただひとつ。口調から関西方面の人だろうかと。

時刻は18時。バスは満席になりバンコクはヴィクトリーモニュメント駅へ向けて動き出した。僕の友人S君とH君はぐっすり寝ている。日本人若者グループも全員寝ている。このバスで起きている日本人は僕だけだ。途中車窓から見えた虹のことは起きていた自分へのご褒美だと思うことにした。とても綺麗で忘れることができない景色だった。

 

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◇乗り合いミニバス アユタヤ→ヴィクトリーモニュメント駅 :60B (所要時間:約1時間20分)

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