2014.11.21(初日)
この日の我が国日本は奇しくも衆議院が解散。「元議員」の皆さんは実質的な選挙活動のため地元に帰る。一方僕はというと、3回目の海外バックパック旅行のために日本を出る。目指すはマレーシアのクアラルンプール。そこからマレー半島各地を巡り、鉄道かバスに乗ってタイ・バンコクを目指すというルートだ。
成田空港
成田国際空港第2ターミナルに来た。僕が乗るエアアジアは成田のT2だ。成田空港は今年の5月以来だったが、景色はすっかりクリスマスモードになっていた。
さて、エアアジアのカウンターはというと、屋内からは見えづらい道路の横にひっそりとある。この辺は、さすがLCCといったところだろうか。
手荷物検査と出国を済ますと、搭乗口へと進んだ。すると真っ赤なボディが眩しいエアアジアD7 529便が見えた。これが今から僕をクアラルンプールまで運んでくれる機材だ。
機内の様子
機内はまずまずの搭乗率で、逆にこんなにもクアラルンプールへ行く人がいるのかと思ったほどである。
飛行機はエアアジアしか知らないといってもいいほど、最近はエアアジア一択。だから席は相変わらず広くもなく狭くもなく変わり映えしない印象だ。あとは隣に太めな方が来ないのを祈るのみ。これはとても重要なことだ。
機内食
さて、空の上のお楽しみといえば機内食。といってもここはLCC。レガシーキャリアのような食事は期待できないが、やはり食事で長時間移動の辛さを誤魔化す意味合いは大きい。
注文した食事は、ナシレマ。やはりここはマレーシアへ向かうからには、THEマレー料理のナシレマがしっくりくる。量はちょっと足りないが、味は案外イケてて、ご飯がすすんだ。
飛行時間は約7時間半。昔は沖縄までの約3時間が精神、肉体とも精一杯と思っていた飛行機移動。「好きになる」ということは潜在しているパワーをも生み出すのか。そんなこんなで「エアアジアD7 529便」は、ほぼ定刻現地時間の16時30分にクアラルンプールに着いた。前回のクアラルンプールでは鉄道でKLセントラルまで移動したが、今回はバスを使おうと思う。
甘い香りが心地よいーー。
マレーシアに着いた空気の印象だ。南国マレーシアの独特な香りが僕は好きだ。日本から着てきたインナーのヒートテックを脱ぐと、カサカサな肌は数時間後に消えた。やはり南が肌にあうのか。
空港を離れ、バスターミナルへ移動をすると、目の前にあった両替所でマレーシアリンギットを手に入れた。マレーシアの通貨はRM(マレーシアリンギット)RM1は日本円で約33円だ。
バスでKLセントラルへ

◇空港内にあるバスチケットカウンター

◇KLIA2→KLセントラル RM10 (約325円)

バスを降り、目の前の階段を上がると、KLセントラル駅のコンコースに出た。今夜の目的地はチャイナタウンだ。KLセントラル駅からクラナジャヤ線に乗って、パサールセニ駅で降りればチャイナタウンはすぐ近くのはず。そこで今夜の宿探しをしなくてはならない。僕はインターネットでホテル予約はしていなかった。
チャイナタウン
◇チャイナタウン
パサールセニ駅を降ると、チェンロック通りを右の方に歩いた。すると通りが明るく賑やかな通りに出た。そこは目指したチャイナタウンだった。提灯の演出が中華街といった雰囲気を出している。バンコクのカオサン通りや、ホーチミンのデタム通りと違って、落ち着いた印象の通りだった。前回までの旅では、会う人々に中国人に間違われたが、ここの露店の商売人には日本語で話しかけられる。中華街の商売人の目は鋭い。
さて、時間は20時を回っている。早く宿を決めたいところだ。しかし日本でリサーチした目当ての宿が見つからない。何度も同じような場所を行ったり来たり。そこで誰かのブログで目にした汚目の人が多い「Red Dragon Hostel」がSultan通りにあることを思い出した。向かってみると、外観からして汚目の年季の入ったビルだったが、違う意味で期待ができそうなので、フロントへ向かった。
Red Dragon Hostel
ネットの情報で汚めの人が多いと聞いていた「Red Dragon Hostel」だが、僕の印象は汚めに加えて、ここに住んでいるの?といった印象だった。フロントの横にある暗いラウンジにに集まっている人は、とても旅行者には見えない生活感のある人ばかりだ。欧米人もいなく、そのほとんどが中国人のようだ。
◇いやはや、凄いホテルに決めてしまったようです
通された部屋の扉を開けると、窓は無かった。窓は無いけどベットはふたつあり、シングルではなく、ツインの部屋ようだ。それにしても窓の無い部屋というのは圧迫感がある。どうせ寝るときはカーテンを閉めて窓の存在を消すが、なんだか息苦しく感じるから不思議だ。
◇ベッドは古い。しかし不潔な感じはしない。僕の感覚がおかしい?
◇机と椅子はありがたいが独房宿。安宿だから仕方ない?
Red Dragon Hostel
料金:RM35(ツインルーム)
設備:扇風機、共同トイレ・バス(共に不潔)、シャワー(限りなく冷たいと感じるホットシャワー)、Wi-Fi(感度良)
感想:汚目系の住んでいる系の人多い。部屋は広いが窓は無し。
チャイナタウンの食事
今夜の寝床が決まれば食事だ。旅の初日は食欲旺盛になるものだが、今夜はチャイナタウンで温かいヌードルにしようと街へ出た。
Sultan通りとHang Lekir通りがぶつかる通りに、小さな屋台が数軒出ていた。そこで覗いた屋台の軒先から漂う海老の香りに誘われて席に腰を下ろした。僕は海老が好きだった。スープは中華系の優しい味で、想像通りの味だ。そのスープから海老の香ばしい香りがする。そして麺は中華麺ではなく米麺で、ベトナムのフォーに似たヌードルだった。
・海老が乗ったヌードル:RM6.5(大サイズ)
食事を終えるとチャイナタウンの別の店で、ビールを飲むことにした。ビールの銘柄はTiger(タイガー)だった。タイガーはシンガポールを中心に東南アジア各地で飲まれているビール。このビール、味は良いが値段が高く、1本RM15、日本円で約450円もした。12月に入って円安が進んだので、現在は490円くらいはするだろう。マレーシアは酒の値段が高いのは承知のうえだったが、その現実を目の前にするとなんとも言えない気分になる。これでは日本の居酒屋と変わらない。タイのように肩肘を張らずに飲むというわけにはいかなかった。
アルコールを適度に入れたあとは、チャイナタウンのマーケットを見てまわった。しかし23時くらいから片付けだす店もあり、街があまり盛り上がっていない印象を受けた。チェンロック通りを渡った方面に行くと、インド人がたくさんいて活気があった。だが一歩通りを挟むと薄暗く、なんとなく怪しい雰囲気が異国の夜といった印象を受けた。若干の淋しさを感じながらマレーシア初日の夜を終えようとしていた。
◇チャイナタウンの位置関係
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