2015.01.03(6日目)
夜は多国籍な人々が集まるという梨泰院(イテウォン)に来てみた。そこは想像していたより綺麗な街並みで洗練された雰囲気だ。
しかし、一本裏道に入ると昔ながらの雰囲気がある街並みに。特にインド系の人種や店舗が目立つ。そして数人の売春婦がショーウインドウに並ぶとっても怪しい通りもあり、薄暗い街並みが怪しさに輪をかける。
日本式居酒屋へ
そんな梨泰院(イテウォン)での夕食は日本式居酒屋の「文太郎」(ムンタロウ)にした。これには理由がある。なにも日本食が恋しくなったわけではなく、韓国の鶏肉は美味いとの情報を誰からか聞いた覚えがあり、多くの韓国人で賑わっているこの店は焼鳥が美味いとの情報をもとに決めた。韓国で鶏肉といえばコラーゲンたっぷりの参鶏湯(サムゲタン)が有名だと思うが、果たして韓国の焼鳥はどんなものだろうか。
◇日本式居酒屋の「文太郎」の場所
焼鳥
頼んだ品は手羽元の部分と、ささみの2種類。味の方は焼き加減共に抜群。情報通りの美味さで、はっきり言って僕が普段行く焼き鳥屋より全然美味かった。
牡蠣フライ
牡蠣フライも注文。衣の食感も程よく抜群の味わい。ただ、一人で9個は多すぎる。これが一人旅の難点だ。
韓国のビール
ビールは韓国を代表する「ドライ フィニッシュ d」というビールが出てきた。味はその名の通りドライタイプのスッキリとした味わいと言えばそうだが、僕の感覚では水っぽくてコクがなく日本の発泡酒感覚だった。おそらく麦芽の量なんかも全然違うのではないだろうか。首を傾げたくなる味わいだったが、2本も頼んでしまうのは悲しいなんとやら。ちなみに日本のアサヒスーパードライの生ビールもあったが、8,500ウォンと高級ビールと化していた。その一方でドライフィニッシュdは1本2,750ウォンと、安上がりな旅をしている身としてはホッとする価格だ。
会計を済ますと従業員の「アニョハセヨ〜」の掛け声で送り出してくれ、気持ちがいい。店の外で一服していると従業員が出てきた。
「会計を間違えてお金を多く貰いすぎました」
と、余計に払いすぎたお金を受け取った。こういうのはとても印象が良い。韓国ってちゃんとしているじゃないかと。
文太郎(ムンタロウ)
住所:ソウル市 竜山区(ヨンサング) 漢南洞(ハンナムドン) 683-124
アクセス:地下鉄6号線梨泰院駅3番出口を出てそのまま直進。IBK銀行を見ながらさらに直進。右手に赤い提灯が目印。
料金:ビール2本 11,000ウォン、焼鳥2本 7,300ウォン、牡蠣フライ 17,000ウォン
英国風パブへ
焼き鳥屋で一杯終えれば、2件目はBarへ。場所は韓国でも僕の飲みのスタイルは日本となんら変わらない。
見つけたのは梨泰院駅4番出口すぐ側の角にあるビル2F「GECKO’S」
店内に入ると英国風パブといったところか。
◇なかなか洒落ていますが、日本で飲んでいるのとなんら変わりません
僕はウイスキーが好きなのでスコッチウイスキー「グレンリベット」を注文。これは韓国で飲んでも日本で飲んでも変わらないが、異国の地で飲むウイスキーもまた良し。
GECKO’S
場所:梨泰院駅4番出口すぐそばにあるビルの2F。グリーンの看板が目印です料金:グレンリベット:8,000ウォン
GECKO’Sではウイスキーを一杯で辞めといた。なんだか洗練されたバーで飲んでいてもつまらなく感じてきたからだ。今回の旅はラオスで完結しているのかもしれない。そう思うと賑わう梨泰院の街を横目に見ながら、今日の宿泊先へと足が勝手に向いていた。
イテウォンランドの場所&外観
場所はソウル地下鉄6号線の梨泰院駅。3番出口を出たら東の方へ歩くと5分ほどで着く。大通りから梨泰院ランドまで続く長くて急な階段は、ネットでも有名な階段だ。
ここ「梨泰院ランド」は韓国ドラマやバラエティのロケ地として有名だそうで、日本でも人気だったパク・シニャン主演ドラマ「パリの恋人」にも出たそうだ。ロケ地として使われる理由はインテリアの趣向が凝っているとのことだが、実際入店してみると「古臭い!薄暗い!」印象で、昭和の地方の健康ランドといったところ。外観はまるで竜宮城に来たかのような構えなんだが。
◇梨泰院ランドの位置関係
梨泰院ランドに宿泊
さて、このチムジルバン。内部は暗く睡眠にはちょうどいい温かさでとても気持ちがよい。寝る前は「こんなところじゃすぐ目が覚めるだろう」と思い目覚ましをかけずに就寝。これが大失敗した。目を覚ましチムジルバンから出て時計を見ると、空港にいなければいけない時間ではないか!!!
梨泰院ランド
住所:ソウル特別市 竜山区(ヨンサング) 漢南洞(ハンナムドン) 732-20
アクセス:ソウル地下鉄6号線 イテウォン駅3番出口 徒歩5分料金:10,000ウォン(夜料金)
仁川国際空港でパニック
全く何をやっているんだか。しかし落ち込んではいられない。何としても今日中に東京へ帰らなくてはならない。明日は仕事初めなのだから。
まずは日本でお馴染みANAのカウンターへ。料金を聞くと「42万です!」
続いて大韓航空のカウンターへ行くと「42万です!」
とてもじゃないが払えない。年始の当日チケットはこんなに高いのかと思い、どちらも空席の照会すらせずにその場を離れた。
一旦、空席の外に出て一服をしながら途方にくれているとふと思った。
「42万ってウォンじゃない?」
ここは韓国。円ではなくウォンなのだ。そんな当たり前のことが分からないくらい、冷静ではいられなかった自分がそこにはいた。
先の二社より安い航空会社「アシアナ航空」へ向かい15時10分発東京行き106便のキャンセル待ちをすることにした。しかし、無情にもキャンセルはなかった。空港に到着してから5時間がたとうとしていた。広大な空港内を行ったり来たりで疲労困憊。キャンセル待ち一括予約アプリとかないものか!?
アシアナ航空の次のキャンセル待ちは18時50分発108便。別の航空会社に行くと21時発羽田行き。もうこれでキャンセルが出なければほぼ諦めるしかない。頭のなかで悲しくエリック・サティのジムノペディ第一番が流れていた。
◇仁川国際空港内の液晶モニター
ほぼ今日中の帰京を諦めかけて空港内のモニターをふと見上げると、アシアナ航空OZ124便名古屋行き16時10分発を発見。とりあえず日本に入国すればなんとかなるだろうとカウンターに行くと、非常口の場所が1席空いているというではないか。僕は迷わずチケットを購入し、出発まで時間が迫ったなか広大な空港内を全速力で走った。日本に帰れることがこんなにも嬉しいものか。待ってろ!名古屋!!!
【キャンセル待ちのまとめ】
・チェックインの時間は厳守(特にLCC)
・年末年始など繁忙期はキャンセル待ちが出にくい
・キャンセル待ちはカウンターで予め予約を入れておき、すべて締めきったあとに再度カウンターへ
・非常口の横の席は英語が喋れるか聞かれる(僕はほんの少し喋れると答えた)
【料金のまとめ】
・当初予約をしていた東京行バニラエアは4,000円
・当日購入のアシアナ航空名古屋行は357,100ウォン(約39,000円)
・名古屋から東京の新幹線代が約10,000円
・寝坊の代償は45,000円!!!
◇名古屋番外編はありません。新幹線はUターンラッシュ。通路で立って東京まで行きました
るるぶ韓国 ソウル・釜山・済州島’18ちいサイズ (るるぶ情報版海外)
- 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
- 発売日: 2017/03/06
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 昭文社旅行ガイドブック編集部
- 出版社/メーカー: 昭文社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る