「川を眺めて一日が終わる」

ごく稀に「そんな所に行ってなにするの?」と聞く人がいる。僕は「何もしない」と答えるのだが、実際は何もしない訳ではない。初めて訪れる綺麗な景色やその土地の仕来りを目で感じ、人の声や水のせせらぎや波の音、動物の声を耳で感じ、木々や大地の匂いを鼻で感じ、また空気や風、雨などを身体で感じている。そしてその全てを心や脳で感じている。それはとても刺激的であり、リフレッシュすると同時に日々の目には見えないストレスから解放されているのだ。


「ラオスってどんなところだった?」
たった数日の滞在でおこがましいのだが、とても心癒される場所であった。ヴィエンチャンからバンビエンへ向かうミニバスの料金をボッタクられたこともあったが、気づいてすぐに対応しなかった自分にも非があったのだろう。それは、風邪による体調不良も影響しており、たった一週間の旅といえども健康はとても大事なことだと痛感した。長旅をしている人の体調管理は計り知れない。
体調といえば風邪で弱っていただろう身体にもかかわらず、今回も腹痛や食中毒などの症状には縁がなく、むしろバンビエンに着いてから元気になった次第だ。これも目や耳や鼻で感じ取ったものが心や脳がとても刺激され身体が良い方向へ向かったのだろう。
ラオスはアジア最貧国のひとつと言われており、国民の半分以上が1日2$以下の生活をしているらしい。仕事は国民の八割が農業に携わっており、貧しい割には餓死者や物乞いがいないと言われている。実際この目で見てみると餓死者は分からないが、物乞いは確かに見かけなかった。これはなんだろうか。ラオスの社会からくるものなのか。幸せの感じ方からくるものなのか。
いずれにせよラオスは再び訪れたい国のひとつとなった。次回は「首都ヴィエンチャン」から「バンビエン」さらに世界遺産の街「ルアンパバーン」とラオスを北上する旅を密かに計画中だ。特にルアンパバーンは訪れたことのある友人に言わすと「物凄くいい」らしいので、何が物凄くいいのかこの目で確かめてみたい。
「韓国はどうだったの?」
ちょっと印象的だったことをひとつ。ソウル駅の喫煙所にてほぼ全員の男子が灰皿に唾を吐きまくっていたのが印象的だった。灰皿はまるで痰壺。正直少し不快な思いをした。しかし、それは韓国人の清潔好きからくる行為なのではという思いもした。空港内のトイレを利用したときだが、歯を磨く韓国人の多さだ。働く人、旅行者、警備員から警察官までとにかく歯を磨いていた。
街の至る所にあるサウナ「チムジルバン」文化も身体を清潔に保つだろう。僕が訪れたチムジルバンでも、数人で来ていた男子グループの1人が鞄から美容クリームを取り出すと、周りの友人が群がり美容クリームひとつでトークに花を咲かせていた。日本の銭湯ではあまり見かけない光景だった。これも美への追求、韓国ならではなのだろうか。
そして、、、