2014.11.27(7日目)
今日はペナン島を後にする朝だ。とりあえずバスにてタイ・ハジャイまで行き、タイ国鉄に乗ろうと考えている。宿泊した宿のチェックアウトを済ますと、宿の人から「今日は旅立つから、ビールをRM13で飲まないか? 安くするよ!」(通常はRM15)と言われたが、これからのバス移動を控えて、気持ちだけを受け取った。
ペナン島の道路に今も残る路面電車の跡。モノレールの建設計画もあり、今度いつしかペナン島を訪れるときは街の景色が変わっているのだろうか。
ペナン島からバタワースへ
ペナン島からバタワースまでの船の料金は無料。だんだん遠くなるペナン島の景色を見ていると寂しい気持ちになってくる。
◇マレーシアでの最後の食事はバスターミナルにて
◇豆腐の入ったインドカレー:RM4.00
マレーシアの豆腐は美味くてカレーとの相性も抜群。もはやインド人よりカレーを食べているかもしれない。
バタワースからハジャイへのバス
◇ハジャイまでのチケットは一番左の窓口で購入した
◇ERA MESRA EXPRESS 13時発 バタワース→ハジャイ:RM35
◇バスの前でひとりはしゃぐ子ども。どこの国でも子どもはかわいい
出発の午後一時に近づくとある人に僕を含め数人の客が集められた。そしてついてくるように言われ、バスターミナルから数分離れた道路に連れてこられた。てっきりバスターミナルから乗るものと思っていたので不意をつかれた。
オンボロなミニバスを想像していたが、やってきたのはちゃんとしたバスで少しテンションがあがるった。
◇車内は適度なエアコンと座り心地の良いシートでした
◇景色は同じような緑の景色が続く
◇道中、ガソリンもいれます
陸路国境!マレーシアからタイへ
バスは国境に到着した。さよならマレーシア。初めての陸路出国となった。そして出国があれば入国もある。初めての陸路で国境越えは、マレーシアからタイとなった。車内で配られた入国カードとパスポートをイミグレーションで提出すると、何もトラブルや待たされることもなく、僕を含めたミニバスの乗客全員があっさり入国できた。あまりにもあっさりしすぎて感動がなかったが、陸路での国境越えは感慨深いものがある。日本にいたら絶対経験のできないことなのだから。

◇タイ側のイミグレーション。サダオ国境。入国カードとパスポートを提出すれば無事入国です

◇車内から見たタイの景色
見るからにガラッと景色が変わることはなかった。これはマレーシアとタイだからだろう。例えばカンボジアだと少しは変わるのだろうか。アスファルトや電線やら店舗やら。ただ、少しだけアジアの雑多さがタイ側にはあると感じた。マレーシア側は綺麗で街がきちんとしている印象だ。
ハジャイからバンコクへ

「このバス会社はVIPバスか?」
「そうだ。VIPだ」
そんな簡単なやりとりでチケットを購入して、しばしバスを待った。しかし現れたのは普通のバスではないか。これにはがっかりした。

◇これがVIPですか?

僕が想像したバスとだいぶかけ離れているが、もういいとした。後に分かったことだが、東南アジアでは大型のバスのことを「VIPバス」日本で言うところのワンボックスカーを「ミニバス」と表現するのだ。いやはや、旅はしないと分からないことがあるものだ。
◇僕が乗りたかったのはこういうVIPバスです(撮影:モーチットバスターミナル)
◇2階建てバスの下を見ると、Wi-Fi、HD MOVIE、マッサージのてんこ盛りサービスです
◇こちらが僕の乗った普通のバスです(撮影:ハジャイバスターミナル)
これでバンコクまで13時間半の旅が決定。バンコク到着は明日の朝6:00頃の予定。今の時刻は午後4時半。今日は移動しかしていない。
バスは7割ぐらいの乗車率でハジャイを出発した。ここハジャイは2014年の5月に警察署とコンビニで爆弾事件が起きるなど、外務省で「渡航の是非を検討してください。」と注意喚起されている場所だ。僕はバスの乗り継ぎだけでこの街を通過したが、これから訪れる人は念のために注意をした方がいいだろう。
さて、僕の乗ったVIPバスだが、配られたものはそれなりにVIPだ。(と思うことに。)
①朝食用のケーキとホットコーヒー
②ミネラルウォーター
③フルーツジュース
④ブランケット
⑤ドライブインで夕食とおやつ付
夕食は見知らぬ乗客たちと大皿に盛られたカレーなどをよそって食べるスタイルだった。神経質な人には向かない食事スタイルだろう。(画像なし)
食後に売店でバスチケットを見せると、ウエハスのお菓子とオレンジジュースを貰えた。鉄道なら食事も水も別途料金だろうから、バスのサービスはすごい。僕は日本でも長距離バスに乗ったことがあるが水一本も出てこなかったので、このサービスは新鮮だった。
バスはバンコクへ向けて走る
やがて陽は沈み
また昇る
明けない夜はない
朝6:00 バンコク・モーチット 北バスターミナルに無事到着!
車内ではほとんど寝て過ごした。幸い隣の席には誰も来なく快適に過ごせた。バスにはトイレが付いているので夕食のドライブイン以外はノンストップできた。
今から約1週間前にクアラルンプールから始まり、一旦は南下してマラッカへ。そこからペナン島へ北上、さらにバンコクへ北上と、「マレー半島を北上せよ!」の旅は一旦成功と言って良いだろう。そして今日からタイ・バンコク旅の4日間が始まる。
北バスターミナルのあるモーチットは、バンコク最大規模の市場、ウィークエンドマーケットが開催されることで有名な場所だ。しかし初めてモーチットに訪れた僕は土地勘が無い。なんとなくこの奥に公園があり、その横に駅があったはずだと思いタクシー乗り場へ向かった。
「モーチット ステーション」
これが、ここバンコクでも通じない。「ステーションはここだよ」と今いるバスターミナルを指差す。結果、「BTS」と鉄道会社で通じた。これからタイへ訪れる人は「ステーション」や「レールウェイ」で通じない場合は乗りたい鉄道会社の略称を覚えておくといいだろう。
タクシー料金 :47B 北バスターミナル→BTS モーチット駅
モーチット駅に着いた僕は目の前の公園に入った。それは芝生が綺麗に整備されたとても広大な公園だった。ジョギングをする人や体操をする人、散歩する人それぞれだ。その横の駅前では通勤通学の人で混み合っている景色だ。
僕はベンチに腰をかけ、日本から持ってきた本を読んで過ごした。朝から公園で読書なんてとても贅沢な過ごし方だ。よく旅行に行ってまで読書なんて信じられないという人がいるが、僕はガッツリ観光が好きではないので、生活の一部を外国でやっている感じが居心地がよい。
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その後、モーチット駅からBTSに乗りパヤタイ駅に移動したのだが、パヤタイ駅近くのカフェがとてもよかったので紹介したい。
それは、パヤタイ通り沿いにある「Quest Cafe」だ。
◇店内に広がるコーヒーの香りがとても良い
◇おしゃれな内装が心地よい
◇サイフォンやドリップなどコーヒーの抽出方法を選ぶことが可能。あとで分かったのだがどうやら人気店みたい
僕がカフェに入るときはコーヒーを飲みたいのはもちろんのこと、FreeWi-Fiを使いたいときだ。店内に貼ってあるパスワードを入力すれば即使用ができ、制限時間などはほとんどの店舗でない。このFreeWi-Fiは日本の各店舗でもやって欲しいと切実に思う。一部のコンビニエンスストアではあるが、利用登録や制限時間があったりいちいち面倒だ。
さて、肝心のコーヒーだが適温で味も文句なし。付け合せのお菓子も美味しかった。僕は甘いコーヒーが苦手なのでノンシュガーで頂いた。日本ではノンシュガー(ミルクも)のコーヒーはブラックだが、タイではアメリカーノを注文すれば間違いない。日本のアメリカンと違い、決して薄いコーヒーではない。値段は屋台などと比べると高めの70B(約250円)だが、味と店内の雰囲気とFreeWi-Fiが使えれば納得の値段だろう。というか、いくら円安とはいえタイの物価はありがたい。
Quest Cafe
HOT Americano:70B(約250円)
電源、FreeWi-Fi完備住所: Phayathai Road, Bangkok 10400, Thailand
営業時間: 6:00~22:00
電話: 02-612-1442
紹介ページ: https://plus.google.com/117892251106322830892/
バス料金と所要時間のまとめ
バタワースからハジャイ
バス会社:ERA MESRA EXPRESS社のミニバス
運賃:RM35
所要時間:3時間40分
ハジャイからバンコク
出発時間:16時30分発
バス会社:ATS社のVIPバス(質は普通のバス)
運賃:747B
所要時間:13時間30分