はじめての台湾・台北4日間男のひとり旅。
台湾、ベトナム、タイのアジア3カ国周遊旅のはじまりが台湾だった。そして台湾の風を感じるのも初めてだった。そんな台北でやった事、行ったとこをサクッとまとめてみた。
銀行で両替
昨年訪れたタイのバンコクでは、街の至るところに両替所の存在があった。その感覚で台北の街を歩くと、財布の中身が日に日に気になることになる。
台北に到着したその足で、桃園空港で両替した台湾ドルは、ゲストハウスの宿泊費と、台湾グルメの飲食で、あっという間に消えてしまったのだ。ゲストハウスのスタッフに聞くと、台湾で両替をするには、銀行でするのが一般的らしい。
そのスタッフに教えてもらった華南銀行は、宿泊した中山のゲストハウスの近くにあった。路面の扉を開けると、両替は2階のフロアとのこと。パスポートを見せると、気だるそうに手鏡を片手に事務処理をする行員。その姿に呆気にとられたが、手数料の100元を徴収されて、無事に台湾ドルの入手に成功。これで旅が順調にできると安堵した。
台湾の原宿・西門町


台北駅から西門町にやってきた。どこで耳にしたか忘れたが、西門町は台湾の原宿と呼ばれている。その言葉だけを想像し、一度は行ってみたいと足を運んだわけだった。
そんな西門町をぐるりと歩いてみると、映画館やデパート、ファッション関係の店が多く並んでいる。日本の原宿といえば、若者文化や流行の発信地。それを台湾の西門町と重ね合わせてみると、何となく分かるような気がした。
だったら最先端の街で、伸びた髪を切ってみようじゃないかと、突撃スタイルで散髪を試みた。
西門町の美容室
美容室は、路面から階段を上がった2階にあった。店名は「Ir Sunny」。台湾ではカットとシャンプーが別れた料金設定が特徴的だった。
店に入ると対応してくれたのは、女性スタッフだった。そのスタッフの笑顔が、若干の緊張をほぐしてくれた。
美容室だけに、髪を切りたい意思はすぐに伝わった。早速大きな鏡の前のカット椅子に通されると、僕は「台湾で一番人気のある髪型にして下さい」と拙い英語で言ってみた。
するとどうだろうか。カットした直後はいい感じに思えたが、シャンプーを終えると、クシとドライヤーを使って、しっかりとセットされた髪は、どこかの国の将軍様みたいな感じで違和感を覚えた。知らぬ国でヘアカット。これは、やってはいけない事のようだ。
>>>ヘアカット 250元+シャンプー 200元=合計450元


◇担当してくれたアイリンちゃんと記念写真。確かに台湾でツーブロックは多く見かけます
パワースポットの龍山寺
散髪を終えると、西門からMRTに乗り、パワースポットと名高い龍山寺へ向かった。龍山寺は創建約270年の台北で、最も歴史のあるお寺なんだそうだ。駅を出ると目指すお寺はすぐ目の前に見えた。この日は雨にもかかわらず、たくさんの参拝者の存在。さすが台北最強のパワースポットなんだと納得した。
境内に入ると、物凄い厳かな雰囲気を感じとり、思わず「うわっ、すげ〜!」と、呟いてしまった。雨で濡れた建築物は、より一層その色の濃さを増しており、重厚感を余計に感じた。
早速龍山寺のお参りの流れに基づいて、線香を購入した。線香は7本入りで、お供え場所も7カ所ある。つまりそれぞれ1本ずつお供えをするようである。その際、願い事と名前、年齢、住所を伝え、3回礼拝することも覚えた。

一通り見よう見まねでやり終えると、心が晴れた気がした。僕は願い事ではなく、不安なことや気にしていることを口に出してみたのだが、答えが出たのだ。もしかしたらこの様な場所と機会を借りて自ら答えを出したのかもしれない。
きっとこの場所というか、この土地が持っている力が、そうさせているような気がした。建築関連のことはよく分からないが、各建造物の配置がとても落ち着くのだ。僕はその空間の居心地の良さも相まり、二日続けて龍山寺に足を運んでしまった。それは心が晴れたお礼も込めてのことだった。
どこかに行かなくちゃ
台湾滞在は4日間。それなのに、大した所には行っていない。509mの高さを誇る「101」や、夕陽が綺麗な名所「淡水」、床全面が透明なキャビンで有名な「猫空ロープウェイ」、翡翠の白菜で有名な「故宮博物館」などには足を運んでいない。なぜか全く興味がないのだ。
日本に帰国してから友人などに「台湾でなにをしていたの?」と聞かれるが、「観光ではなく生活をしていた」と答えるほかない。それくらい台湾の街は、居心地が良かった。

◇龍山寺前にある公園。東京に例えるなら山谷の雰囲気。宝クジの予想をしていました

◇台湾の原宿と呼ばれる西門町。本場原宿と違って人混みに紛れることなく気に入りました
定番の九份へ
九份までの移動手段はバスを選んだ。バス停のある忠孝復興駅前から20分間隔で基隆客運のバスで向かった。
九份は地元台湾人にも人気の観光地。バス停には長蛇の列ができ、二度もバスを見送った。20分間隔のバスに乗車出来たのは、列に並んだ一時間後。もうこの時点で僕の気持ちは萎えていた。
バスは1時間半後に九份に着いた。激しいバスの運転と効きすぎた冷房から解放され、バスを降りた目の前の景色に心が癒された。しかし心が癒されたのは一瞬。九份の街並みはお土産屋ストリートと化されており、狭い道には沢山の人びと。僕はもっと自然な街並みを想像してきたのだ。静かにゆっくりお茶でもしながら。


夜の綺麗であろう九份の街を見てもいないくせに、街並みと人混みにうんざりした僕は夕方には台北の街にいた。夕暮れの街並みを眺めながらカフェでコーヒーをすすると、ただ疲れだけが残ったのは九份の喧騒が嫌だったのではなく、実は喧騒の中に埋もれた自分自身が嫌だったのではないかと思った。一人旅はときに寂しさがやってくる。次の国はベトナム・ホーチミン。国が変わるのは良いタイミングだと感じた。

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